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スタッフインタビュー企画004:エクステリアプランナー 宇都宮 功

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スタッフインタビュー企画004:エクステリアプランナー 宇都宮 功

――まず最初に、エクステリアプランナーのお仕事内容を教えてください。
エクステリアプランナーの仕事は、外壁や庭など建物廻り(外構)の設計・工事管理をする仕事です。
クラシスホームでは、建物と外構を分けて扱うことがありません。予算の調整やお客様の外観へのこだわりを実現するためにも、打ち合わせの初期段階から、外構まで含めたお話をさせていただいております。
私は自然が好きで、前職でも植物に関する仕事をしていた為、その経験や知識を活かして、暮らしの中で自然を感じられるような外構のご提案ができたらいいなと、いつも考えています。

――宇都宮さんがエクステリアプランナーになったきっかけを教えてください。

もともと、ずっと植物や花が好きで、大学でも環境問題を学んでいました。その頃から「植物」や「自然」に関わる仕事に就きたいという思いがあり、これまで「自然に関わる」仕事をしてきました。接客業をやってきたので、それを活かしながら、植物に関係する仕事を探していた時に、エクステリアプランナーという仕事を知ったのがきっかけです。
エクステリアプランナーは、建築のお仕事の中では脇役だと思われがちなのですが、実は営業や現場監督、設計、コーディネーターのすべての要素をもった仕事だと思います。
私はなんでも自分でやりたいタイプなので、トータルの家づくりに関わりながら仕事ができるところが、自分に向いていると思っています。特にクラシスホームでは、家づくりの初期段階からエクステリアの計画を組み込めるので、自由度が高く、やりがいがありますね。エクステリアプランナーとしての経験は6年ほどですが、自然とも関われますし、自分にとって天職だと思っています。

――宇都宮さんのエクステリアについての考えを教えてください。
何ごとも、自然のままの形が一番素敵だと思っています。木や石も、自然に、勝手にあの形になっています。 渓流の川があり、石があり、木がある。そういう自然のような空間を暮らしの中に作れたらいいなと思っています。そのため、なるべく木や石を使いたいですし、自然のものを取り入れていきたいです。木は時間とともに、より自然な形になり、石は汚れやコケがつくことで自然に近づきます。私はそれを「良さ」と感じます。
多くのモノは、施工した段階から少しずつ劣化していきます。しかし、日々を過ごすなかで「そんな劣化も良さだ」と思える部分がどこかにあれば、きっとそれは良い暮らしにつながるのではないでしょうか。日本語の「わびさび」とはそういう考えなのかなと私は思います。私たちがご提案するエクステリアのなかにも、そういったものを感じていただければうれしいですね。

>>>愛知県名古屋市北区 T様邸 施工実例「四季の移ろいを愉しむ暮らし」より

――この仕事のどんなところに面白みを感じますか?

同じルーティーンの繰り返しがないところです。仕事としての流れは同じですが、お客様が変われば、ご要望もさまざまです。建物に合わせて外構も違いますし、 たとえ同じ建物だとしても、土地が違えばそれに合った外構プランを提案しなければならないので。
営業担当から物件の依頼をもらう時が、いつも楽しみです。こんなのがきたか!と思ったり、高低差の条件などがなかなか難しいものもあったりしますが、そういう場面こそエクステリアプランナーとしての腕の見せどころ。設計担当と確認しながら、コミュニケーションをとって進めています。

――仕事をしていて一番楽しいと思うときはいつですか?
1回目のプレゼンをするときが、もっともワクワクしますね。
初回の打ち合わせで伺ったご要望をプランに反映させつつ、自分自身の「こういう外構にしたい!」という想いも併せて提案します。初めてのプレゼンで完璧な提案をするのは難しいですが、考え抜いた提案に対するお客様の反応が楽しみなので、試行錯誤している時間ですら充実感を感じます。

>>>愛知県知多市 W様邸 施工実例「伸びやかな家」より

――宇都宮さんが日頃の業務で心がけていることを教えてください。

段取りをきちんとすることです。段取りがどれだけできているかで、仕事の質が決まると思っています。お客様のプレゼンまでにきちんと資料を準備できるかどうかで、どれだけ相手を想って提案をしているのかが伝わると思うんです。それに、提案の引き出しをはじめからたくさん持っておくことは、お客様からの信頼にも繋がります。工事開始後の職人さんとのやり取りも、段取り次第でスムーズにいくかどうか変わりますし、それが最終的には施工の質にも関わると思います。お客様や、パートナーの業者さんに無駄な時間を使わせることがないように心がけています。

――外構はどのように考えていくのですか?

「建物の外観イメージ」と「その土地の環境」から考えていきます。
外構にもテイストがあって、人によって好みも分かれます。とても簡単にいうと、直線が好きか、曲線が好きかというような感じですね。それが違うだけでも、ご提案する外構の雰囲気はだいぶ変わります。例えば、コンクリートも曲げたりして、曲線的にした方が変化や柔らかさが出ます。個人的には、どちらかというと直線が好みです。
クラシスホームの建物は、わりと直線的なイメージのものが多いので、それを和らげるような曲線にすることもあれば、建物に合わせて直線でパキッとさせることもあります。

エクステリアプランナーも人なので、プランナーによる好みがあり、一つひとつの仕上がりも変わるんですよ。例えば自分の場合は、石、植物は入れたいという考えがあり、一度は木の入ったプランを提案するようにしています。

>>>クラシスホーム緑店モデルハウスより

――自分のプランが通らなかったときはどうしていますか?
「違う見方もあるんだ」と考え方を変えて、柔軟に受け入れます。
クラシスホームのエクステリア事業部にはスタッフが複数人いますが、同じ建物でも、つくる人によってまったく別のアプローチをするので、同じものはできません。プランナーの好みや想いが提案の中に反映されるからです。だからこそ、提案したものが「絶対にそのお客様に合う」とは限らないし、強引に進めたら、ただの押し付けになってしまいます。そうするとお客様側にも違和感を残してしまうし、自分のアイディアの幅もそこで止まってしまう。
そのため、お客様の考え方を受け止めて、かつ自分も納得させられるように試行錯誤することが大切だと思っています。それが自分の成長にも繋がると思っています。

――提案はどのようにしていますか?
お客様のご要望を第一に考えますが、自分なりの視点で考えたプランも入れてプレゼンします。住まいとしての統一感を出すため、建物や暮らしのコンセプトに基づいて計画し、外構一つひとつにポイントを作ってご提案しています。
提案の中に植物を入れられるときは、植える場所の風当たりや日当たりを考えて、おすすめの樹木をお伝えします。その際には樹形や葉っぱの色、形、メンテナンスの問題など、お客様が気づきにくい視点からのお話もできるよう心がけています。提案を気に入っていただけたら、建物に合わせて、木の高さや、ボリュームを決めていきます。

――外構1件に関わる期間はどれくらいですか?
打ち合わせを含めると、建築とほぼ同じくらいの期間です。外構のみの場合でも、初回の顔合わせの際に、こちらからのプラン提案とご要望のヒアリングをします。なので、初期の段階からお客様と関わっていますね。そこから少し間が空くのですが、建物の打ち合わせが終わるタイミングで再度、詳細の打ち合わせをします。打ち合わせは、外構だけで3~4 回行うことが多いかと思います。

――エクステリアを手がけるにあたって、植物の向き・不向きや、合わせ方などはどうやって勉強したのですか?
外構に特化した植物については独学で知識を増やしています。本やネットで情報を集めたり、お客様のご指定の植物を調べることで、その特徴を知ったり、提案しながら日々勉強しているという感じです。最近では「樹木や植物がなくてもいい」というお客様も多いですが、自分は、どうしてここに木を植えるといいのかを丁寧に説明しながら「なんとか1本、良ければ2本!」というように提案させていただいています。
実際にあった例で言うと、「外壁の色がシンプルで、ペタッとして見えるのですが、1本緑を入れることで額縁のような背景になります。キレイに見えますし、色も映えてくると思うんです!」とお伝えしたことがあって。始めは、植物に興味をもたないお客様が、最終的に「植物を植えて良かった」と言っていただけた時は、とてもうれしかったです。

>>>ボタニカルショップarboより

――仕事でうれしかったこと、苦労したことはありますか?
外構が終わって引き渡しをしたときに、テラスやデッキで子どもたちが遊んでいるのを見れるとうれしいですね。芝植えで子どもが喜んで走り回ってくれていたり。あとは、自分の提案をお客様が納得して採用してくれたときにも喜びを感じます。大変だなと思うことはありますが、やりがいのある仕事だと思えば、苦労だとは思いません。

――過去のプロジェクトで、印象に残っていることはありますか?
「とにかく外構をいいものにしたい!」とおっしゃってくださったお客様がいらっしゃいました。
自分の提案プランをそのまま採用していただけたので、自分たちの仕事に期待を持っていただいていることを感じました。予算もかけてくださり、普段なかなかやれないことに挑戦させていただいたので、特に印象に残っていますし、とてもやりがいがありました。

――クラシスホームで外構をやる魅力はなんですか?
自社施工というところが強みだと思います。インテリアや植物などの細部まで、お客様にトータルでご提案させていただけるのが魅力ですね。外構を外注でやっている企業は、先に建物があるので、予算がカチッと決まってしまうんです。ありがちなのが、外構の打ち合わせが終盤になり、エクステリアにかける予算が足りなくなったり、お客様の「本当はこういう庭を作りたかった」といった想いを残したまま進んでしまったりするケースです。
一方で、自社施工の場合は契約前から外構の話を含めて考えることができます。初めに全体の要望と予算を見通して「ここに樹木を入れたいから建物の予算を調整しよう」といった、柔軟な予算編成ができるんです。クラシスホームの社内にエクステリア事業部があるからこそできることですので、これが最終的にお客様の満足につながればと思います。

>>>愛知県名古屋市北区 T様邸 施工実例「四季の移ろいを愉しむ暮らし」より

――スタッフとして、クラシスホームの好きなところはどこですか?
上下関係の隔たりがないところですね。社長は誰に対しても敬語ですし、社員の名前も「さん」付けで呼んでいます。そういうところを見ると、わたしたち自身も人に対してきちんと対応しようと思えます。

――今後取り組んでいきたいことはなんですか?
建物の外だけでなく、春日井アルボと連携して、室内の植物(インドア・グリーン)も一緒に提案していきたいです。これまで以上に「暮らし全体」を考えてご提案できますし、自分の仕事の幅を広げることもできるのではないかと考えています。
また、部署としては、基盤を固めることに取り組んでいきます。まだまだ新しい部門で、1人で運営していた時期もあったため、整えられていないところが多くあります。必要な部分はルールを決めたりして、新しく入ってきた人が仕事をしやすい環境を作っていきたいです。

――休日は何をして過ごしていますか?
やっぱり自然が好きなので、釣りや、キャンプや山登り、散歩など、アウトドアな過ごし方が多いです。釣りは、魚の種類によって、行く場所や時間帯が違うんですよ。休日を自然の中で過ごしていると、その興味深さや奥深さを改めて感じることも多いですね。
植物に触れたい時は、花屋めぐりもよくしています。春日井は花屋が多いので、お店を回るだけでもたくさんの草木を見たり、触れたりすることができます。もちろん春日井アルボにも行きますよ。最近特に気に入っているのは、「凛華(リンカ)」という少し和風なお店です。小さな盆栽やコケなど、普通の花屋さんにはあまりないものが置いてあるので、見ていて飽きないんですよ。コケ玉教室など、興味をそそられるワークショップもやっているので、今度参加してみたいと思っています。

宇都宮さんが気に入っているミニサイズの自作盆栽。デスク付近に置いて鑑賞しています

――クラシスホームを検討されているお客様へ一言お願いします。
建物だけでなく、インテリア・家具・エクステリアや植物・雑貨に至るまで、ご提案させていただきます。お客様にとっての「心地良い暮らし」のために、私もエクステリアプランナーとしてお力になりたいと思っています。


Profile
【宇都宮 功(うつのみや いさお)】
職種:エクステリアプランナー
趣味:植物集め、釣り、山登り、散歩などのアウトドア、水泳
好きな映画:レオナルド・ディカプリオの出演作
気になること:インドネシアの楽器「ガムラン」
お気に入りの花屋:凛華(リンカ)

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