建築業界で超高気密・超高断熱や高性能パッシブハウスの権威である松尾先生をお招きして、家づくりの考え方や取り組み方、技術的なことなどの講義をしていただきました。
松尾和也先生とは?
【松尾和也先生のプロフィール】
1975年 兵庫県出身
1998年 九州大学工学部建築学科卒業
2005年「サスティナブル住宅賞」受賞。
2006年~ 株式会社 松尾設計室 代表取締役
「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」をモットーに、設計活動・講演活動を行なっており、受講した設計事務所、工務店等は延べ6000社を超える。2009年パッシブハウスジャパンを立ち上げ、理事としてドイツの最先端省エネ建築の考え方を日本の気候条件に合わせる形で普及促進活動を行なっている。2020年からはyoutubeにも取り組みチャンネル登録者数は現時点で7万人を超えている。
社内勉強会の様子
ーー松尾先生が考える『幸せに暮らし続ける上で住宅に必要なこと』とは?
松尾先生「お客様が求めているのは、家中夏涼しく、冬暖かい住宅を、できるだけ安いトータルコストで実現したいということなんです。
家を建てられた方を対象に行われたアンケート結果で、住まいに関して不満に思う項目ワースト3は『暑い』『寒い』『結露』、そして3位以下の項目で多いのが『光熱費が高いこと』。
目的は”引越前より安い光熱費で家全体を夏涼しく冬暖かくしながら健康で快適に暮らす”ことで、そのためには『高断熱』『高気密』が欠かせません。
それらを考える上で、何年そこで暮らすつもりかが大切になります。ほとんどの人が30年以上ローンを組むことから”30年を目安にかかる工事費、冷暖房費、設備交換費用などのイニシャルコスト(建築費)とランニングコストの合計が最安になるような選択”を重要視しなければなりません。」
ーー長く住むほど高性能住宅の方がランニングコストが安くなる、具体的な基準値を解説
松尾先生「断熱性能の基準としては、築後年数10年程度までの期間は国の基準である『断熱等級4、UA値0.87』で建てた家がもっともトータルコストが有利になります。10年から30年くらいであれば『HEAT20、G1基準、UA値0.56』、30年前後であれば『HEAT20、G2基準、断熱等級6、UA値0.46』が最も安くなることが読み取れます。ただ生涯長い目で見たら、イニシャルコスト+ランニングコストのトータルコストが一番安いのは『HEAT20、G2基準、断熱等級6、UA値0.46』と『HEAT20、G3基準、断熱等級7、UA値0.26』のちょうど中間である『G2.5基準、断熱等級6.5』くらいが最もバランスが良く、優れる水準であると言えます。」
松尾先生「松尾設計室では全棟このG2.5基準で設計しています。この基準で建てた家はトータルコストが安くなります。設計・施工・引き渡し時の住み方説明・住み始めてからのメンテナンス、これがすべて合わさって、はじめて暖かく涼しく安くが実現できると考えています。」
クラシスホームで叶える高性能住宅
クラシスホームでは超高気密・超高断熱パッケージComfort+にて、松尾先生が推奨されている『HEAT20、G2.5基準、断熱等級6.5』の超高性能住宅を叶えることができます!
詳しくはこちら>>>『超高気密・超高断熱パッケージ「Comfort+(コンフォートプラス)」が新登場!』
さいごに
今回の勉強会を通じ、松尾先生が考える「幸せに暮らし続ける上で住宅に必要なこと」について学ぶことができました。 インフレや光熱費の価格高騰が続く昨今において、超高気密・超高断熱住宅の重要性が高まっています。クラシスホームでもお客様のニーズに合わせた家づくりをご提供してまいります。