ご自身で事業を営まれているO様。以前は事務所を借りて通勤されていましたが、自宅と仕事場が一緒になったら生活にゆとりが持てそうだと思い、家づくり計画をスタートされました。
以前はマンション暮らしだったO様ご夫婦は、娘夫婦と隣同士の部屋で半同居のような生活をされていたため、新居は自然な流れで二世帯住宅を選択。お孫さんが小学校に上がる前にお住まいが完成するよう、逆算して家づくりを進められました。
1階の子世帯は長く住んでも飽きのこない落ち着きのあるコーディネート、2階の親世帯は個性的な家具が調和するモノトーンをベースとした空間に。表情豊かな素材感が楽しめる二世帯住宅のお住まいが実現しました。
程よい距離感が心地いい、一部共有型二世帯住宅の間取り
≪POINT≫
・ご家族構成 親世帯:夫婦、子世帯:夫婦+子供1人
・1階と2階のLDKを重ならないように配置
・玄関と浴室を共用する一部共有型二世帯住宅
・天井高を標準より20㎝高くすることで広々とした空間に
O様ご家族はお互いの生活音に配慮して「1階と2階のLDKを重ならないように配置したい」とご要望。さらに二世帯のため部屋数や収納も多く、仕事部屋も構え、駐車場も3台分のスペースを確保したいというご要望もあり、限りある敷地内に収まるように調整を重ねて、全てのご要望を取り入れた住み心地のいい二世帯住宅が実現しました。
玄関と浴室を共用する『一部共有型』のスタイルを採用することで、親世帯と子世帯それぞれのプライベート空間を確保しつつも、家族の気配を感じることができる程よい距離感の暮らしが叶いました。
また、1階と2階の天井高を標準より20㎝高くしたいとご要望されたO様。
「天井が高いと開放的で気持ちよく過ごせます。妥協せず取り入れて本当によかったと思います。」
異素材のコントラストが引き立つ外観
白のタイルをベースに素材感豊かな外装材を合わせることで、建物の持つ立体感をより強調した存在感のある外観。 正面に設けたシャッターゲートは、すっきりとした印象にまとめるだけでなく、目隠しとしてプライバシーも確保しています。
玄関横にはサビ調のマテリアルを表現した大判タイルをアクセントに採用し、モダンな雰囲気に。
天然石ならではの風合いや質感が高級感を演出しています。
共有の玄関スペースはゆとりを感じる空間に
二世帯それぞれの住空間へとつながる玄関。家族が出入りしても窮屈にならないよう、広めのスペースを確保しゆとりのある印象に。 ウォルナットの木目と石材を組み合わせることで、重厚感のある落ち着いた空間を演出しています。
素材感が生きる子世帯LDK
黒のフレームをアクセントに、ランダムな石目柄の造作収納が存在感を放つモダンなキッチン・ダイニング。キッチン背面は造作扉を設け、生活感を閉じ込める工夫を取り入れました。
クラシカルなウォルナットの床材に、南側の大きな窓から光が降り注ぎ、高級感がありながらもリラックスして過ごせる空間に仕上がっています。
外部のシャッターゲートによってプライバシーが保たれているため、カーテンを開けて開放的に過ごすこともできるご家族お気に入りのスペース。
リビングには、コルク、ラフィア、サイザルなど自然素材を利用した表情豊かなクロスをセレクトしました。収納や書斎のドアも同クロスで仕上げることで、すっきりとした印象に。
黒のフレームやリビングドアの色をキッチンと合わせることでLDK全体に統一感を生み出しています。
テレビ左側の扉の奥は、階段下を利用した書斎スペースを配置。
個性的なアクセントクロスを貼り、秘密基地感のある空間に仕上がっています。
モノトーンを基調にした親世帯LDK
2階にある親世帯のLDKは、グレーと白を基調としたモノトーンなデザインに。
各世帯のLDKは全く別のデザイン・テイストにまとめられているものの、素材感が豊かな点は共通しており、建物全体としての調和がとれています。
モダンな内装に、アジアンテイストでアンティーク感のある家具が合わせられることで、他にはない個性的な空間に仕上がりました。
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