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2019.07.09

夫婦それぞれの空間で個々に過ごす時間も尊重する寛容な住まい|ストーリーのある家づくり

今回は、2018年にクラシスホームが出版した『書籍ストーリーのある家づくり』から、「夫婦それぞれの空間で個々に過ごす時間も尊重する寛容な住まい」をご紹介致します。

 

 

ともに大学で美術を専攻していたN夫婦の住まいには、お二人の美学があちらこちらに宿っています。たとえば、ご主人にとって、玄関ホールも廊下もムダな空間。土間の引き戸を開けるとすぐに、リビングダイニングが四角く広がっています。

 

ご主人が実現したかったのは、“凸凹のない家”です。

 

それは、巾木や窓枠など、装飾的なものから生まれる出っ張りや膨らみをできるだけ省いたすっきりとした建物。「できれば真四角な空間がいい」とNさんは設計前にイメージを伝えました。

 

壁紙には淡い褐色のラワンベニヤ板を丹念に張り巡らせ、窓にはバーチカルブラインドを採用しました。ブラインドは、閉めた時の面が壁とお味高さに見えるようになっています。また、床と壁の接地面に設ける巾木を高さ2センチ×幅6ミリとできる限り薄く納めました。

これで室内の凸凹を最低限に抑えたリビングが完成しました。

娘さんが子ども部屋とリビングの往復で、日に何度も上り下りする階段も凸凹を減らすようにしました。

 

階段途中には、正方形の箱の積み上げたようなスタッキングシュルフが置かれています。壁面にピタッと収まっているこの棚は、Nさん一家のミニライブラリー。

 

アウトドア、絵本、画集、小説などがボックスごとに分けられ、家族がそれぞれの趣味の本をいつでも読めるようにしています。

 

アクセントとなる小物は自然素材を好んでおいているというNさん。娘さんも木製のおもちゃで遊ぶことが大好きです。

 

アーキテクトのダックリング復刻盤や安西水丸のシルクスクリーンなどがさりげなく飾られ、家主のセンスの良さを感じさせるコーナーに。

 

飾り棚にはムーミングッズに交わって奥様の作品も飾られています。大学時代に美術科で版画を専攻していた奥様は、子育てを優先しながら自分のペースで作品づくりを楽しみ、毎年グループ展に出展しています。

 

(2階へと続く階段の壁材のチェストは北欧のヴィンテージ家具。「洗濯を干しているとき、吹き抜けから1階で寝転んでいる子どもたちの姿がちらっと見えるのが好きです」と奥様。)

 

 

装飾の凸凹を一切なくし、木のぬくもりに満たされた家。

夫は趣味の山。

妻はアートと個々の時間を大切にしながら子どもがのびのび暮らせる住環境を実現しました。

 

(テレビ前のモスグリーンのソファは家族の憩いの場所。木で囲まれた空間にしっかり馴染んでいます。)

 

 

凸凹をなくしたリビングは、ベニヤ材の壁とオークの床材に囲まれた大きな箱のようなしつらえになりました。居ながらに感じるのは、木のぬくもりです。

木肌の心地良い床に直に敷いたマットの上で息子さんがスヤスヤと寝息をたて、娘さんはソファでくつろぎ、さっきまで遊んでいたぬいぐるみが床に転がっています。

 

リビングの真下に設けた吹き抜けは、1階に光を届けてくれるだけでなく、2階で洗濯する奥様に階下で過ごす子どもたちの気配を伝える空間になりました。

 

「かぁちゃん!もう3じだよ!おやつはまだ?」吹き向けを見上げながら、娘さんが大きな声で2階で作業中の奥様に話しかけます。「ちょっと待ってて、今下りるからね~」と応えながら、奥様が吹き抜けからひょいっと顔を出すと、娘さんはちょっと怒りながらもうれしいそう。

 

家の中でお母さんの姿を見失った時の不安感も、N邸では吹き抜けからのコミュニケーションで一掃されます。夕飯どきは2階で遊んでいた娘さんも自然とダイニングへ下りてきています。吹き抜けは大きなエントツの役も果たしています。

 

 

 

洗濯コーナーは奥様の部屋の前に配置。アイロンがけができる作業台と室内干し用のバーもしつらえました。

 

 

夫婦二人三脚つくりあげてすっきりとした住空間。

ピカピカに磨き込まれたキッチンが食を慈しみ、くらしを楽しむ家族の時間を見守っています。

 

 

「家で過ごす時間が長いのは妻」と、作業時間に応じたスペースを割り当てて設計を組み立てていったところ、キッチンとサニタリースペースをメイン、その次にリビングという間取りになりました。

リビングの間取りにも、N様の設計ポリシーの「シンプル」な考えがしっかり反映させれています。

リビングにも2階の子ども部屋にもおもちゃは少し。また、つくりつけの収納は設けず、日頃からできるだけ物を置かないように意識することで、広々とした空間を保っています。

 

おもちゃに頼らず、お子さんたちはお絵描きや将棋をしたり、自分たちで考えたごっこ遊びをしたりと遊び上手。たまに散らかしても片付けさえも遊びになり、「仕事から疲れて帰ってきても、げんなりすることはありません」と、Nさんは微笑みます。

物が少ない空間は、子どもたちの創意工夫する力を磨いてくれます。

 

(窓際や水周りにさりげなく飾られている花や草木からも、ていねいなくらしぶりが垣間みられます。)

 

(自家製の味噌などを入れる保存容器はホーローを愛用。冷凍保存も直下もOKのスグレモノです。)

 

 

必要なスペースを考え、組み立てていく中で、「廊下はいらないね」となり、必ず全員が使用する玄関を広くつくりました。

かつては玄関先で家族が渋滞してしまうことと自転車の置き場がなく雨ざらしになるのが、N夫婦の悩みの種でした。それが、この家では土間とリビングを引き違いで仕切っており、オープンにすれば、子どもたちが並んで腰かけて靴を履くことができ、両手に買い物袋をさげて帰ってくる奥様も置き場に困ることがありません。

 

自転車に至っては、家族分の台数がしまえる余裕をもたせました。

また、「土間に出す靴はひとり1足と決めています」と、奥様。そのほか靴はすべて奥のシューズクローゼットへ収納しています。

「モノは最低限しか置かない」というN家の流儀は、土間やリビングだけでなく、家全体で徹底されています。

たとえば、クローゼットには扉をつけていません。

「扉があることで何でも詰め込んでしまいモノが増えていく。本当に必要なら後から付ければ良い」という考えです。

子どもたちの衣類は、生活動線を考えてタオル類とともに1階のサニタリースペースへ。

「結局、シンプルにつくっておけば、維持していくのも楽だと思うんです」と、Nさん。

長い目で見た家づくりで、伸びやかなくらしを満喫しています。

 

 

(ダイニングには夫婦で憧れていたワイチェアを新調し、肘かけが納まる高さでテーブルを特注。子どもたちには成長段階に合わせて調整できるストッケを色違いで揃え、北欧テイストにまとめました。)

 

(初夏の訪れを告げる梅シロップづくりは、一家の毎年の恒例行事。金具まで分解して洗えるガラス保存瓶に詰めて。)

 

(調理後はシンクもきれいにするのが奥様の日課。あえて扉を設けずオープンにしたシンク下の可動棚にクレンザーを納めました。)

 

 

 

「家族みんなでこの作業台を囲んでお料理をしたかったんです。」

子どもたちと一緒に、パンを捏ねるのは日常です。初夏はシロップづくりのために梅のヘタどりをしました。

対面キッチンが主流の中で壁づけのキッチンを選択したのは、作業台を調理の中心に据えたかったから。これは、かつての住まいでダイニングテーブルを作業台として活用していた経験から生まれましたが、結果、想像していたとおりのくらしになりました。

 

家を建てるときに決めた「モノは最低限しか置かない」という信条は、キッチンにも活かされています。

シンクの上は吊り戸棚は設けず“見せる収納”に。棚の上にはデザイン性のあるカッティングボードやホーロー製ポットが並び、自然素材のリネンが彩りを添えます。

どれも使い込まれた味わい深いものとなり、家族の歴史をひとつまたひとつと見守っています。

 

 

(子どもたちが並んで勉強できるつくりつけの長デスク。この場所は、Nさんが書斎にしている部屋とひと続きになったキッズルーム。将来は二間に仕切る予定です。)

 

 

(昼は明るい光が差し込み、夜は夜空を見ながら作業ができる、Nさんの書斎。)

 

 

(女子ばかりの家庭では洗面所も渋滞しがち。かしましい朝もゆったりとヒゲが剃れるよう、パパ専用の洗面を2階に設けました。)

 

とにもかくにも本当に長く使いこなせるものだけを選んでいるので、必要最低限のモノしか置いていないのです。

例えば、竹ざるは野菜などサラダの水切り用だけでなく、鍋料理の際に切り野菜の盛り皿になり、寿司桶は手まき寿司や散らし寿司の他、素麺を入れる器に大活躍。

「今、欲しいのはお櫃。できれば温めも電子レンジではなく蒸し器でやりたいんです」と奥様。

どんな調理も家電がやってくれる時代に、昔ながらの炊事へと原点回帰。パントリーには、今年の冬に子どもたちとつくったお味噌が。

 

ベランダから取り入れた洗濯ものは、そのままベッド脇のアイロン台へ。立ったまま作業ができるので家事のリズムを妨げません。

 

この家になってから、これまで以上に食への意識が変わったというNさん。

「パンづくりでもどんなものからできているのか、梅干しもお味噌も家でつくれるんだよって子どもたちに伝えていきたい」と、奥様は考えます。

最近は、奥様が作業台で何かし始めると、子どもたちが自然と集まってくるようになりました。台の上に手が届かない下の娘さんたちは、ご主人がDIYでつくった踏み台に乗ってお手伝い。「外食もいいですが、子どもたちは家で食べるご飯が一番だって言っています」と嬉しそうに語るご主人。

 

“全力のキッチン”とご主人が名づけたこの場所で、食をとおして家族の幸せを醸成しています。

 

(玄関とリビングの境をなくしてしつらえた土間は、家族が並んで座って靴を履ける広さ。)

 

(土間は自転車を2、3台入れても人が歩ける、悠々とした広さ。)

 

一人一人、ライフスタイルが違うように、

家づくりもふたつとして同じものもありません。

「憧れ」や「想い」を形にする家づくりでは、

世界に一つだけのストーリーが生まれます。

 

作品としての施工実例と違い、今まで見せてこなかったその先のくらし。

それぞれライフスタイルの違うご家族のとても豊かなくらし方を

ふんだんに覗ける一冊となっています。

 

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