美容師として働くY様は、これまでの経験やライフスタイルを活かしつつ、家族との時間も大切にできる店舗併用住宅を計画。土地探しからじっくり検討し、希望やこだわりを反映した店舗と住居が一体になった住まいが完成しました。
今回はご主人様にお話を伺い、家づくりを始めたきっかけや建築会社選びのポイント、店舗併用住宅ならではの工夫、そして現在の暮らしぶりまで、詳しく語っていただきました!

Q. 家づくりを考え始めたきっかけは何でしたか?
実は僕の父も祖父母も美容師で、それぞれ店舗付き住宅を建てていました。そういった環境で育ってきたので、僕もいつかは自分の店舗付き住宅を建てることになるだろうと考えていました。
店舗付き住宅は通勤時間が短縮され、子どもとの時間も増やせますし、何かあった場合はすぐに家族が顔を合わせられるのもメリットです。
ただ、子どもがある程度大きくなってから店舗付き住宅を建てると、家族との距離が一気に縮まることに抵抗を感じる場合もあります。だから、できるだけ子どもがまだ小さいうちに家を建て、「こういうスタイルの家なんだ」と自然に受け入れてもらえる形にしたいと思い、まずは土地探しから動き始めました。
土地探しは3年ほど苦戦しました。小学校の学区も考慮し、子どもに迷惑をかけないようエリアやタイミングは慎重に選びました。自分のやりたいことと、家族や環境のタイミングを合わせるのは本当に難しかったですね。

Q. 建築会社選びで重視されたポイントや、クラシスホームでの家づくりを決めた理由はなんでしょうか?
最初はハウジングセンターに行って相談しましたが、大手ハウスメーカーでこだわりを取り入れた店舗併用住宅を建てると2億円ほどかかってしまうんですよ。店舗併用住宅の建築経験が少なくて、型にはめた提案をされる会社も多かったので、大手ハウスメーカーは選択肢から外しました。
僕は家や店舗づくりにこだわりがあったので、自由度が高くて、選択肢の幅が広いところがいいと思いました。あとは、こだわりをしっかり聞いてくれるスタッフの人柄や、その建築会社のセンスも重視しましたね。
クラシスホームさんはSNSやネットで見つけて、妻と「いい感じだね」って話していました。情報だけではわからないので、直接電話して、すぐ見学に行きました。そこで対応してくれた担当営業さんがとても丁寧で好印象でしたね。コスト面や自由度の高さも自分たちの希望に合いそうだったので、クラシスホームさんにお願いすることに決めました。

Q. 家づくりのコンセプトやテーマはどのようなものでしたか?
僕はあまり”家感”を出したくなくて、パッと見たら”隠れ家”っぽい感じが好きなんです。ここのL型の土地形状を活かし、店舗を手前に、住居部分は後ろに隠れるように配置して、正面から見ると生活感が見えないデザインにしてもらいました。
店舗併用住宅でよくある、ドアを開けたらすぐに住居スペースとつながる間取りは避けました。店舗とLDKが近いと生活感がどうしても伝わってしまうので、店舗横にはシューズクロークや脱衣室など、あえて使用頻度の少ないスペースを隣接させて、店舗側に生活感が伝わらないよう工夫しています。
また、僕は経年変化が楽しめるような、アンティーク感のあるものが好きなんです。なので家の色味は全体的に黒×グレー×木にまとめて、木もちょっと乾いた感じの色味を選びました。少し汚れてきたくらいがむしろ味になる素材感を意識しました。

Q. 2階の子ども部屋は、個室を設けず開放的なつくりが印象的ですが、どんな想いでこの形にされたんですか?
今の時代って、イヤホンとスマホがあれば簡単に自分の世界に入り込めますよね。だからこそ、空間まで閉じこもってしまう環境にはしたくありませんでした。
個室として区切るよりも、オープンな空間にしておいた方が、何かあったときもお互いの気配を感じやすいし、家族の距離も保てると思って。それで、あえてドアを設けず、壁も上部に抜けをつくって、空間につながりをもたせました。
成長してから急にそういう環境にすると抵抗が出ると思ったので、幼いうちから「うちはこういうスタイルなんだ」と自然に感じてもらえるように家づくりを進めましたね。
将来的には、子どもたちが独立したあとに壁を取り払って一つの広い部屋にできるような設計にしてあります。帰省した時はみんなで泊まれるような空間にもできますし、ライフステージに合わせて柔軟に使えるようにしました。

Q. 完成したお住まいでの住み心地や、以前の生活と比べて変化を感じる部分はありますか?
正直、文句なく快適に生活しています!
以前と比べて大きく変わったのは広さです。玄関、キッチン、洗面台、お風呂など、それぞれのスペースが広々としたことで、日常生活がかなり快適になったと思います。
店舗併用住宅になったことで、家から職場まで「いってきます」と言ってから5秒で行けるので、それが一番大きな変化かもしれません。気持ちの切り替えは大事にしないといけないなと思いますが、店舗と住居スペースを極力離して配置してもらったので、ちょうどいい距離感が保てていると感じます。
しいて気になる点を言うなら、リビング階段ですね。子どもたちが帰宅してすぐ自室に行かないように、自然と家族が顔を合わせられるようリビング階段は絶対取り入れたかったんですが、思っていた以上に気温の変化を感じやすいです。階段の手前に扉をつけるという案も出ていたんですが、リビングに圧迫感が出てしまうは避けたくてあえてやめたんですよ。暖簾などを使って工夫したいと思っています。

Q. お気に入りのスペースを教えてください
僕はやっぱり店舗にいるのが一番好きです。自分の思い描いた通りの店舗づくりをさせてもらえたので、こだわりがたくさん詰まっています。工房を意識した調剤室もすごく気に入っていますし、高天井のシャンプースペースもお気に入り。店舗は全部好きですね。
仕事中はもちろん、お客様がいないときは音楽を聴きながら仕事以外のことをして過ごすこともあります。その空間にいるだけで、本当に気持ちが上がります。


Q. 理想の家づくりを叶えるための秘訣を教えてください
やっぱり一番は、「図面だけでは想像できない」ということですね。二次元の図面はリアルからほど遠く、僕自身も図面だけでは全然わかりませんでした。だからこそ、似たような家や友人の家に足を運んで、自分で歩いてみたり、そこで暮らす人の話を聞いたりすることが大切だと思います。大事なのは、自分が本当にその空間にいるような感覚を持てるかどうか。僕も「自分がその中でどう動くか」を常にイメージするようにしていました。
インテリアに関しては、壁紙やフローリング、照明だけでもある程度好きなテイストに寄せられますし、後から変えることも可能です。でも、間取りや天井の高さなどは後から変えられません。だからこそ、まずは「本当に変えられないところ」に意識を向けるべきだと思います。僕も実際に以前の店舗で天井の高さを参考にしたり、同じ天井高でも壁があるのとないのとでは広さの感じ方が違うことを確認したりしていました。その想像力が一番大事だと感じます。
素材選びも、値段とのバランスが重要です。短期的には高くても、長期的に見れば得になることもあります。僕の家では外壁にタイルを採用しました。最初は費用がかかりましたが、メンテナンスが少なく、結果的にコストを抑えられると思います。これは“先行投資”だと思っていて、長く暮らす家だからこそ大事にしたい部分です。
もう一つ大きいのは「人」ですね。担当の方ときちんと話ができるかどうか。家づくりは、ここが8割を占めると思います。単に意見を聞いてもらえるかではなく、自分の考えを理解してもらえるかどうかが重要です。理解してもらえないと、結局うまくいかないと思います。こちらとしても高額な買い物になるので、「一案件」のような対応をされると違和感を感じてしまいます。担当者との相性は“出会い”に近い部分もあるかもしれませんが、やっぱり“時間を共有していける人”を選ぶことが大切です。どれだけ考えて家づくりをしても、「もっとこうしておけばよかった」と思うことはあるかもしれませんが、信頼できる担当の方と家づくりをしていけば、大きな食い違いは避けられると思います。


美容師としての経験やライフスタイルを活かしつつ、家族との時間も大切にできる店舗併用住宅を実現されたY様邸。土地探しからじっくり検討され、こだわりや希望を反映した店舗と住居が一体となった快適な空間が完成しました。
クラシスホームでは、お客様一人ひとりのライフスタイルや希望を丁寧にお伺いし、自由度の高い設計と最適なご提案を行っております。東海エリア各地にモデルハウスをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご来場ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。