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家づくりマガジン
2022.02.11

“人を招きたくなる家づくり”の選択肢に。冷暖房、除湿、空気清浄を一括管理する全館空調

各部屋にエアコン(個別空調)を設置するかわりに、住まい全体の空調を一括で管理する設備、全館空調。冷房、暖房、除湿、空気清浄など空調・換気に関する管理を24時間体制で休むことなく担う、頼りになるシステムです。

 

クラシスホームで家づくりをされる方の中でも、全館空調への注目度が高まり、導入を検討する方も多くいらっしゃいます。そこで今回は、全館空調のメリット導入にあたって留意すべきこと、さらに気になるメンテナンスコストについてなど、全館空調にまつわるあれこれをご紹介します。

家中の温度をバリアフリー化し、快適で健康な日々を実現

全館空調は、居室ごとにエアコンを設置するかわりに、2階の屋根裏など、目立たないところに空調管理システムを1台設置します。そこから各部屋へと配管する「ダクト」と呼ばれる空気の通り道を通じて、空気調和されたきれいで快適な空気を行き渡らせる仕組みです。

全館空調には、以下のようにさまざまなメリットが挙げられます。

 

全館空調のメリット

  • 24時間一定の温度を保てるので、家の中では薄着で過ごせ、毛布などの冬用寝具も不要
  • 居室ごとにエアコン(個別空調)を設置する必要がないので、お手入れも簡単
  • 室内機は目立たない所に設置されるので、部屋のデザイン性を保てる
  • 室外機が1台で済み、外構もすっきり
  • 窓を開け放つことなく、自然に換気できるのでエネルギーロスが少ない
  • 住まい全体の給気・排気を一括で行うため、常に清潔な空気を保てる
  • アレルギーの原因の除去、ホコリ防止にも役立つ
  • 除湿機能が備わっているので、室内干しでもよく乾く

 

一年通して、家中の温度を24時間一定に保つ

全館空調の最大のメリットといえば、やはり室内の温度のバリアフリー化ができるということ。居室はもちろん、通常、エアコンを設置しないような廊下や玄関、トイレ、脱衣所など家中、どこにいても一定の温度で快適な空気環境が保たれています。

 

そのため、入浴時に居室から脱衣所、浴槽といった急な温度変化にさらされることで起きるといわれる、ヒートショックのリスクを軽減。また、気温差が咳や発作の原因になるとされるぜんそくのお子さんにとっても、室内の温度変化がないことはプラス要素といえるでしょう。

 

また、24時間一定の温度が保たれるため、帰宅時や来客の訪問時にも、玄関に入った瞬間から快適な温度に包まれます。冬場には就寝前後の冷え込みを気にする必要がなく、防寒用の部屋着や冬用の寝具が不要に。全館空調を取り入れる方の中には、一年中、短パンとTシャツ、さらに裸足で過ごす方もいらっしゃいます。

 

居室ごとのエアコン設置不要で、室内も室外も見た目すっきり

全館空調は、家中の温度と空調の管理を1カ所に集約するため、室内機と室外機が1台ずつで済みます。室内機については、屋根裏や納戸、クローゼットの上部分など、目に触れない場所に設置するので、家のインテリアを損なうことはありません。

 

室外機についても、居室ごとにエアコンを設置した時には、エアコンの台数分、複数の室外機が必要になりますが、全館空調の場合は室外機も1台のみ。能力にもよりますが、家庭用であれば、大きめの室外機でも幅94cm、高さ108cm程度。通常のルームエアコンの室外機よりも少し大きい程度とイメージするといいでしょう。

 

24時間換気でアレルギーや感染症の対策にも

全館空調の場合、外気と室内の空気を交換しながら、フィルターを通して清潔な状態にした空気を屋内全体で循環させています。そのため窓を開け放つなど、意識的に換気をすることなく、自然に換気できるのも特徴です。

 

強制的に換気をする必要がないため、花粉やハウスダスト、PM2.5、黄砂などアレルギーの原因となる物質の対策、感染症の対策にもつながります。さらに、窓を開け放つ必要がないので、換気時の空調のエネルギーロスも生じません。

 

また、除湿機能が備わっているため、室内干しでも洗濯物がよく乾き、室外干しによる花粉の付着などのリスクを抑制できるという点もメリットです。

 

全館空調の効力を最大限に生かすなら高気密・高断熱の住宅がベストマッチ

(クラシスホーム 緑店 モデルハウスB棟)

全館空調では、フィルターを通して浄化された空気が家中に循環するため、フィルターのお手入れというセルフメンテナンスが肝心です。また、24時間つけ放しとなるため、気になるのはコスト。ここでは、全館空調を導入するための心得ともいえるポイントを紹介していきます。

 

セルフメンテナンスは2カ所のみ。1〜3カ月に1度のフィルター掃除が肝要

フィルターは、空調用のフィルターと、外からの新鮮な空気を取り入れるための換気用フィルターの2カ所。目安として、空調用は1カ月に1回、換気用は3カ月に1回、掃除をしましょう。個別空調の場合に、各部屋のエアコンフィルターを掃除する手間と比較しても、大きな負担にはなり得ません。

 

2〜3日程度の外出なら、つけ放しで外出を

全館空調は24時間つけ放しになるため、コストについて懸念される方もいらっしゃいます。しかし、例えば40坪程度の家で考えると、空調と換気を合わせて年間6〜8万円程度が目安。月々に換算すると数千円というランニングコストです。通常の個別エアコンと遜色ないか、むしろ経済的といえるのではないでしょうか。

 

これは、全館空調が輻射熱を利用して温度環境を整えているという仕組みが影響しています。風の力で空気を温めたり冷やしたりするエアコンと異なり、全館空調の場合、家の躯体自体を温めたり、冷やしたりして気流を循環。理想の温度に達すると、強力なパワーを使うことなく、温度や空気環境をキープできるのです。

 

一方で、電源を切ってしまうと、快適な温度に至るまでに半日から1日程度かかることもあります。そのため住宅の構造や大きさ、間取りなどにもよりますが、2~3日程度の外出であれば、設定温度を少し控えめにして、電源を切らずに出かけるほうが電気代は抑えられるケースが大半です。

 

全館空調の利点を最大限に活かした家づくり

輻射熱を利用するという仕組み上、そのポテンシャルを発揮し、ランニングコストを抑え、メリットを最大限に享受するためには、高気密・高断熱の住宅であることが条件となります。気密性、断熱性能に優れた住宅を建てられる際には、選択肢の一つとして全館空調を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

大空間にも、細かい間取りにも。住居やライフスタイルに合わせた設備を

(白の塗り壁が映える、ダウンリビングが楽しい住まい 愛知県豊田市 B様邸)

全館空調の場合、吹き抜けのような大空間がある住宅と相性が良いのはもちろん、居室が多く、空間が細かく区切られている間取りにも向いています。居室を移動するごとに電源のオンオフをする必要がなく、室外機が1台で済むなど、さまざまな面で優位性を発揮。そのため、家中を自由に動くペットや、小さなお子さんがいるご家庭には、特に効率的な空調システムといえるでしょう。

 

一般的に、住宅メーカーなどを通じて全館空調を導入する場合、提携メーカーの物やパッケージになった設備を用いるのが通例ですが、住宅の大きさや間取りによって最適な設備も異なります。そこでクラシスホームでは、住宅の構造や間取り、ライフスタイルにあわせてプランを練り、多種多様な設備の中から最適な機械を厳選。オーダーメイドで設計をすることにより、全館空調の魅力を余すところなく感じていただきたいと考えています。

 

例えば、二世帯住宅で全館空調を導入する場合には、世帯ごとに1設備ずつの設置もおすすめ。世代間によって、快適と感じる温度帯が異なる可能性が高いので、別々に設置されることで、より快適性を享受できるでしょう。

 

近年はスマートフォンのアプリと連動してオンオフが気軽にできる、部屋やフロアごとに温度調整できるなど、多機能タイプも続々と登場しています。その一方で、複雑な機能が多くなるほど、ライフスタイルとのミスマッチが起こることも。空気を循環させて温度を一定に保つという、全館空調の最大の優位性が発揮できなくなることも考えられます。ライフスタイルや家族構成などに応じて、本当に必要な機能かどうかを検討し、選択すると良いでしょう。

 

全館空調というのは、あくまでも住宅設備の一つ。キッチンや浴室と同じく、生活をより豊かに、より快適にするための機能です。友人や知り合いを招きたくなるような自慢の家づくりの選択肢として、全館空調を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

HPでご紹介している「クラシスホームの家づくり」では、クラシスホームが強みとする家づくりの基本について詳しくご紹介しています。全館空調をはじめ、家づくりの設備や設計でお悩みの方はぜひ一度、ご覧になってくださいね。

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