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人と環境にやさしいインテリアペイントで、住み心地のよい住まいづくりを

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人と環境にやさしいインテリアペイントで、住み心地のよい住まいづくりを

温もりのある独特の風合いや廃材が出ないサステナビリティが魅力のインテリアペイント。陽光が当たっても色褪せしにくく、数多くの色の中からインテリアに合わせて色をお選びいただけるのが特徴です。さらにライフステージに合わせて塗り替えができ、“長く愛せる家づくり”として優位性の高い建材と言えるでしょう。
水性ペイントの輸入、オリジナルペイントの製造・販売、カラーコンサルティングを手がける「カラーワークス」のカラースタイリスト・三原幸枝さんと、クラシスホームのインテリアコーディネーターが対談した今回。前編では、インテリアペイントを取り入れた家づくりのメリットや取り入れる際に気を付けたいことなど、色を楽しむ暮らしについてうかがいました。
後編では、インテリアペイントを使った施工例や色づかいのアイデアをご紹介していきます。色を楽しむ暮らしのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

(以下、インテリアコーディネーター=IC)

意匠性の高いインテリアペイントで表情豊かな空間に

IC:「塗料」と聞くと無地のペンキを思い浮かべる人も少なくないですが、最近では「テクスチャーペイント」という素材感や光沢感のあるユニークな塗料も増えていますね。

三原さん:屋内用の塗料には、ストレートペイントという単色のペイントに加え、光沢やビンテージ感を表現するテクスチャーペイントがあります。たとえば、スエードのようにマットなタイプや漆喰のようにラフな仕上がりのもの、高級感のあるメタリック調の塗料など、用途や好みに合わせて塗り壁を楽しんでいただけます。

IC:とくに、光が当たった時に見えるペイントならではの凹凸感や揺らぎ、陰影などは住空間の表情を豊かにしてくれますね。壁や天井のほか、床に使える塗料もありますよね。

三原さん:はい。イギリスでは土足生活が主流のため、床にも使っていただける耐久性に優れた塗料があります。床から天井までトータルでカラーコーディネートしていただくことで、空間に流れを生む効果も。カラーワークスでは耐候性に優れた塗料も色数豊富に取りそろえていますので、インテリアのみならず外壁や屋外テラスなど、さまざまな部分にペイントを取り入れていただけます。

三原さん:カラーワークスで扱っている塗料は屋内・屋外用問わず、すべて水性塗料である点もラインナップの特徴です。シックハウスやシックビルの原因といわれる、体に有害な成分「揮発性有機化合物(VOC)」が限りなくゼロに近く、水銀、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなども一切含まれていません。
さまざまな商品の中でもおすすめは、イギリスの「Farrow&Ball(以下、F&B)」の塗料です。日本よりもさらに厳しいヨーロッパの安全基準をクリアしているF&Bは、環境塗料の先駆けでありイギリスでは「赤ちゃんが寝ている横で塗っても大丈夫」といわれるほど、人にも環境にもやさしい塗料です。

常識や流行にとらわれず、住む人が心地よい色を選ぶことが大切

IC:私個人としては、壁や天井に合わせて造作の棚や収納などの凹凸も含めて壁一面を同じ色で塗るのもきれいだなと思います。棚の上に置く小物や雑貨がすごく映えるんです。立体感のある部分も無理なく同じテンションで彩れるのも、塗料の強みですよね。

三原さん:クラシスホームの施工例でとくに印象深いのは、黒系の暗い色を天井に使われたケースです。日本は天井が低く空間が狭い家が多いので、天井に向けて明るく軽い色にして、開放感を演出しようとするのが一般的。あえて天井を暗い色にしてコントラストを強調することで、ラグジュアリーなホテルやバーのような、非日常的な空間を演出することができます。

IC:意外性のある色としては、紫色を使った空間も素敵でした。インパクトが強く取り入れ方も少し難しく感じたり、インテリアペイントとしては敬遠されがちな色かもしれませんが、とてもドラマチックな空間になるんです。

三原さん:日本では白い壁が一般的でしたが、近年では真っ白ではなく「neutral color(ニュートラルカラー)」がスタンダードになりつつありますよね。

IC:一番大切なことは、流行に流されるよりも住む人が何色を取り入れると心地よいと思えるかどうかですよね。洋服や小物でいつもそばにあると落ち着く色、気が付くと選んでいる色、お気に入りの色をヒントに、心が本当に喜ぶ色を考えるのも私たちの仕事です。心に潤いを与えたり安らぎを与えたりと、その人にとって最善の色であればどんなに大胆な色でもいいのだと思います。その人の色の世界なので。

>>>クラシスホーム一宮店 モデルハウスA棟より

三原さん:新しく施工された豊田のショールームも、クラシスホームならではの提案が満載です。たとえば、キッズスペースにもあえて大人テイストのシックな色を使って、天井から床まで統一されていますよね。

IC:子どもの身のまわりにある洋服やおもちゃは、カラフルでビビッドな色も多い。なので、空間を落ち着きのあるグレー系にすることで、子どもならではの物や世界観もうるさくならず、色もきれいに映えるという効果があると思います。キッチンも同様に、調理器具や調味料は色や形がバラエティーに富んでいるので、空間自体は落ち着きのある色で統一するのも選択肢のひとつだと思います。

三原さん:クラシスホームの住まいには同じような物件がないので、コーディネーターさんからの新しいアイデアや提案には刺激をもらっています。

色がもたらす影響を意識しながら、時を刻む住空間の色を考える

三原さん:普段囲まれている色や目にしている色の組み合わせは、メンタル面や性格にも大きな影響を与えますよね。

IC:そうですよね。とくに日本人は、色彩感覚がとても繊細な民族性があるとされています。茶色やねずみ色のバリエーションを表す「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」という古来の言葉にも表れているように、色の微妙なニュアンスに対する感性が優れていると思うんです。日本には四季があるので、それにまつわる伝統色が数多くあります。そして、それぞれの色が日本独特のニュアンスを持っています。その地域の持つ色の特性を上手に暮らしに取り入れることで、風土や文化を活かした住空間になるのではないでしょうか。

三原さん:色に関する仕事に携わっていると、色が立派なコミュニケーションツールであるということも実感します。だからこそ、「どんな色と共に暮らすか」ということには敏感でありたいです。長く過ごす住空間だからこそ、色が果たす役割も大きい。よく眠れる色、コミュニケーションが活発になる色、集中力が高まる色など、人の心や体に大いに影響を与える色の役割を意識しながら、家づくりを楽しんでいただけたらうれしいです。


今回は、インテリアペイントの魅力や色を楽しむ暮らしについて、前編、後編の2本立てでお届けしました。ライフステージの変化に合わせて、思い思いに塗り替えて楽しめるインテリアペイント。心地よいと感じる色や好きな色を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

株式会社カラーワークス
多彩なペイントカラーと上質な質感で、生活を豊かにすることを提案。How toを学べる「ペイントレッスン」や、お客さまのご自宅の色をアドバイスさせていただく「カラーコンサルタンシー」、出張ペイントレッスン「ダイバース」などさまざまなサービスを展開。新築やリノベーションをご検討の方、DIYで壁を塗りたい方は、ショールームで気軽にご相談を。

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