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家づくりマガジン
2022.09.23

家づくりで必要なお金のこと。付帯工事費や諸費用の内訳と費用を抑えるコツ

家を建てる際、建物本体にかかるお金についてはイメージがついても、それ以外に「どんな費用がどれくらいかかるのか」は分からない方も多いのではないでしょうか。なかには現金で用意しておくべき費用があるなど、家づくりを始める前に準備が不可欠なお金もあります。

今回は、建物以外にかかる費用について解説します。

家づくりに欠かせない「付帯工事費」とは?主な内訳や比較・検討する際の注意点

理想のマイホームを手に入れるには、建物本体にかかる建築費や設計費の他、付帯工事費や諸費用が発生します。そのため、新築で家づくりをする場合にかかる費用は、以下の計算式になります。

新築計画の予算総額=建物本体価格+①付帯工事費+②諸費用

このように建物本体価格とは別に、①付帯工事費②諸費用も予算を見込んでおく必要があります。付帯工事費は「建物本体工事見積」と併せて、「付帯工事見積」が提示されるのが一般的です。

では、①付帯工事費には具体的にどのような費用が含まれるのでしょうか。

①付帯工事費の主な内訳

結論からいうと、付帯工事費の内訳には公な基準や定義がなく、建築会社によってさまざまです。その中で多くの建築会社で一般的に見込まれる内訳には、主に以下の項目が含まれます。

<参考例>
地盤調査費
建築地の地盤を調査(建物や土留め、ヨウ壁などの真下を調査します)する費用。建物の構造により、調査内容や金額が変わるケースもあります。

屋外給排水工事費
道路境界から建物周りの給水管、排水管の布設工事費用。広さにより建築地ごとに費用が変わるケースもあります。

仮設工事費
工事中に必要な足場を組んだり、工事で使う水道や電気、トイレなどを整えたりする工事費用。スペースが限られた現場では、作業車を駐車する場所や資材置き場を確保するために、別途で場所を借りなければならないケースもあります。狭小地に家を建てる場合は、その分の予算が必要になります。

許認可申請費
建築確認申請をはじめ、建築する際に役所などに許認可をとるための費用。また、長期優良住宅の申請を行う場合も申請費が必要です。

電気引き込み工事費
敷地外の電柱や電線などから、建物に電気を供給するための工事費用。

ガス工事費
ガス仕様の場合の道路から建物までのガス配管の布設工事費用。

浄化槽設置工事費
下水道が整備されていないエリアに建てる場合に必要な工事費用。

現場管理費や設計費、諸経費など
建築会社によって、さまざまな呼び名の会社経費が計上される場合があります。

その他
建築地の周辺道路が狭く、資材の運搬で一般的に使われる4tトラックが建築地まで到達できない場合は、運搬コストが追加で必要になるケースもあります。また高低差がある土地では、資材の荷下ろしでクレーン車を使用する場合もあるので、その分のコストが必要になることも念頭に置いておきましょう。

クラシスホームでは、上記の付帯工事項目で見積もりが計上されます。

付帯工事費を比較・検討する際の注意点

上記の通り、見積書に書かれる付帯工事費は、会社によって内訳が異なります。たとえば、家を建てる際に役所などへ提出が必要な「建築確認申請」に関する費用は、クラシスホームの場合は付帯工事費に含まれますが、一方で他の建築会社では、付帯工事見積ではなく「資金計画書」の諸費用として別で計上する会社もあり、単純に付帯工事見積だけでは比較できないということが実情です。

その他、照明器具や空調設備工事の扱いについても、各社で計上の仕方が異なるため確認が必要です。

見積書を見て比較・検討する際は、金額や項目名だけで比較せず、そこに含まれる内容をしっかりと確認しておきましょう。付帯工事費は、建物の大きさや建築地の条件・状態のほか、建築会社によって差がありますが、一般的には200万~400万円ほど計上されます。

「諸費用」は現金の準備が必要?不動産や金融機関の手続きにかかるお金をチェック

ここまで建物本体にプラスして付帯工事費が必要とお伝えしてきましたが、それとは別に家づくりの予算として「②諸費用」も準備しておく必要があります。諸費用は、資金計画書に建物本体価格と付帯工事価格とともに、内訳が記載されるのが一般的。建て替えの方、更地の土地を所有されてる方、土地から購入される方など、建築計画によって変わります。

また、建築地の状況や条件によっても必要な項目が変わってきますので、内訳をしっかりと確認しておきましょう。

②諸費用の主な内訳

造成工事費用
建築地の地面に高低差があり、土を留めたり、盛土・切土など土地を整形したりする造成工事が必要な場合にかかる費用。

住宅ローンの諸経費
金融機関での事務手数料やローン保証料、団信保険料、収入印紙代など。既存ローン(マイカーローン、リボ払いなど)がある場合、住宅ローンを組むために、事前に完済する条件が金融機関より付与される場合もあります。

建物の登記費用
司法書士への報酬や登録免許税など。

地盤改良工事費の予備費
地盤調査の結果に基づき、必要に応じて地盤を補強するための予備費。建築地のエリアによって地盤の強さが違い、地盤改良工事の必要性の比率は大きく異なります。一般的に平均すると、半分弱の建築地で地盤改良が必要です。

外構(エクステリア)工事費
門や塀、玄関アプローチ、駐車場、ウッドデッキなど、建物まわりの外構工事にかかる費用。
建築会社により、付帯工事に含まれる場合もあります。

解体工事費(建て替えの場合や古屋付きの土地を購入した場合)
家を解体するために必要な工事費用。建築会社により、付帯工事に含まれる場合もあります。

仮住まい費用(建て替えの場合)
古くなった住まいの解体から新築に入居するまでの仮住まいの賃貸料や、それにまつわる諸経費が必要です。

上水・下水引込費用(引込がない土地の場合)
給水管、下水管を道路から引込む工事費や加入権利金、申請費など。

火災保険・地震保険料
新築時に入る保険料が必要です。建物の仕様によって保険料にも差があります。

照明器具、カーテン、エアコン購入費
新設する場合の購入費です。

家具・家電購入費
新築に合わせて新調する場合に必要な費用です。

その他、引越し費用や契約書に貼付する印紙代などの雑費

 

<土地から購入する場合は、以下の諸費用も必要となります>

土地の仲介手数料
土地が仲介物件など、不動産会社から物件情報の斡旋を受けた場合に、不動産会社に支払う仲介手数料。

土地の登記費用
司法書士への報酬、登録免許税など。

土地購入時の諸経費
固定資産税などの日割り分担金や印紙代などの雑費。

諸費用の総額は、建築地の状況や条件によって変わります。造成工事が不要なら、一般的に約400万~600万円ほどかかります。

自己資金について

土地を所有されている方や家の建て替えをされる方は、自己資金が少額であってもフルローン(審査があります)で融資を受けることが可能。土地から購入される場合は、現金として土地の契約金(土地代の約10%分)仲介手数料が必要になるケースもあります。

クラシスホームでは、自己資金が少ないことに不安を感じているお客様のご相談も受け付けております。ぜひ、各営業所のホームアドバイザーまでご相談ください

土地から検討されている方は付帯工事費や諸費用を抑えるコツ。土地選びがコストを左右することも

建築用地の購入から検討されている方が付帯工事費や諸費用を抑えるには、実は土地選びがとても重要です。複数の候補地がある場合、額面だけで土地を選んでしまうと後に余分な費用がかさんでしまうこともあります。土地代が安くても、造成工事や解体工事、地盤改良工事を加味した結果、最終的に思っていたよりもお金がかかってしまったというケースも少なくありません。

実際の地盤状態については、土地購入後に地盤調査を行ってみないと分からない部分もありますが、クラシスホームでは地盤調査に入る前でも、周辺の過去の地盤調査データからできる限りの情報を収集し、ある程度予測することは可能です。お客様とともに比較・検討を重ねながら、納得していただいた上で土地を決められるようにサポートさせていただきます。

一般的に綺麗な四角形の整形地が家づくりの理想と思われがちですが、土地代が比較的お値打ちな狭小地や変形地も設計プランを工夫することで有効活用できることも。個性的でフルオーダーならではの住まいが実現できる可能性もあります。

「付帯工事費や諸費用をできる限り抑えたい」「建物本体やインテリア、新生活にしっかりお金をかけたい」という方は、ぜひ土地を決定する前にご相談ください。

付帯工事費や諸費用の明細がわかりやすい、クラシスホームの見積もりと資金計画表。優先順位を考えてじっくり検討しよう

フルオーダーの家づくりを手掛けるクラシスホームは、お客様ごとにこだわりやご予算などの計画が異なるため、見積書や資金計画書の内容もまったく異なります。まずはお客様のご要望やご予算をうかがい、お客様の計画に合わせた見積書と資金計画書を作り上げてご提示させていただくのがクラシスホームのスタイルです。

またクラシスホームの見積書や資金計画書は、建物本体にかかる費用、付帯工事費、諸費用の内訳が細かく見られるので、家づくりの優先順位を整理していただけます。理想の家づくりに向けて、ぜひ土地選びの段階からでもお気軽にお問い合わせください。

HPでは、クラシスホームで注文住宅を建てられた“お客さまの声”も紹介しています。お施主様のこだわりや経験談、家づくりポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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