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家づくりマガジン
2020.01.27

「新居の暮らし方をイメージしてもらう」。理想の間取りを導くために、プランナーがこだわること

お客さまにとっての理想の間取りを導くことが、クラシスホームの「プランナー」の仕事。その実現に向け、彼らは、どのように努力しているのでしょうか。入社8年目のプランナー・張間さんに聞いてみると、希望の間取りをヒアリングする中にも、独自のこだわりを貫いていることがわかりました。「お客さまに厳しいプランナーかも(笑)」と驚きの発言も飛び出したロングインタビューは要注目です。

 

理想とする家のイメージを、お客様と共有したい

―クラシスホームのプランナーは、家の間取りを考える専門家だと聞きましたが、その大まかな流れを教えてください

クラシスホームでは、まずホームアドバイザーがお客さまと最初の接点を設け、家づくりで実現したいことを聞き出します。これが初回の打ち合わせで、2回目の打ち合わせで私たちプランナーが同席。より緻密なヒアリングを行い、お客さまと私たちの間で、理想とする家のイメージを共有します。

 

間取りを考えるためには、ご要望を徹底的に聞き出す以外に、別途建築予定地の下見も行います。下見とは、敷地調査と呼ばれ、建築予定地に出向き、隣家や周囲の建物のほか、近くの道路環境について確認する作業のこと。さらに日当たり、音の状況も調べます。

 

あらゆるご要望を把握し、さらに敷地調査の結果を踏まえた上で、いよいよ間取りを考案。3回目の打ち合わせで間取りのプランとそれに伴う見積もり金額をご提示します。その後、何度かプランを提案させていただき、了承が得られればご契約となります。以上が間取りを決めるまでの流れです。

 

間取りに合わせて暮らすのではなく、暮らし方に合わせた間取りを考える

―間取りを考えるにあたって、張間さんが大切だと思うことを教えてください

お客さまにとってベストな間取りを提案するには、プランナーが同席する打ち合わせが、相当重要だと思っています。私自身、打ち合わせで心がけていることをいくつかご紹介します。

 

お客さまに、新居での暮らし方を考えていただく

「新居では、どんな暮らしを望んでいるか?」。まずはこの問いに対しての回答をお客さま自身に考え抜いてもらいます。実は新居での暮らし方をイメージすることは、とても大切。これがイメージできていないと、不要なスペースや広さ、設備を求めることにこだわりがちです。

 

例えば「20帖のLDKがほしい」とお客さまがおっしゃったとします。しかしその数字は、お客さまがイメージする暮らし方にフィットするかは疑問です。20帖とはあくまで一般の方が広さを表すものさし。私たちプロが提案すべきなのは、お客さまが話す20帖のLDKではなく、「17帖や18帖でも、20帖のLDK以上に広がり感のある空間」だと思っています。

 

現在の暮らしについても、ふんだんに話を聞く

よく「ダイニングがモノであふれて困る」という悩みを聞きますが、その原因としては、現在のダイニングの周囲に使い勝手のいい収納がないことが考えられます。ダイニングには、ついモノを置きたくなる大きな食卓がありますから、帰宅した家族は、上着や手荷物をひとまず置いてしまうんですね。でも、収納があれば、モノを食卓に置く習慣もなくなるはず。ですから、使い勝手の良い位置に収納スペースを設けるというアイデアが浮かんできます。

 

ご家族でしかわからない生活上の習慣は、たくさんありますから、「パパの習慣」「ママの習慣」「ボク・ワタシの習慣」を家族内で話し合ってもらっています。習慣の振り返りをしていただければ、暮らしの悩みを解決できる間取りのご提案がしやすくなりますからね。習慣とは、“その人が自然体で行っている”こと。これに合わせることが、暮らしやすさにつながると考えています。

先入観を取り払う

最近は、洗濯機から干す場所までの動線についてのご要望をよくいただきます。多くの方は「洗濯物は2階のベランダに」と思い込む傾向があります。ところが、敷地調査の結果次第では、1階に中庭を設け、洗濯機から干す場所までの動線を楽にすることも十分可能なのです。「こうでなければいけない」という先入観を取り払うのも、プランナーとしての務めと言えるでしょう。

 

また、「広いキッチンは、作業がしやすい」とおっしゃる方もいます。もちろん、間違いではありません。ところが、必要以上に広くスペースを設けてしまうと、食材や調理道具を取りに行く手間が増え、調理時間が長くなりがち。冷蔵庫から食材を取り、すぐ調理台に置けて、料理ができたらサッと皿を取って盛りつけられるコンパクトキッチンは、調理の時短につながります。「キッチンが広いといいことづくめ」というのも先入観と言えるのではないでしょうか。

 

衝動買いのようなアイデアの採用の仕方は、控えたい

スキップフロアやダウンフロアなど、ちょっと凝った間取りは、単調なフロアにメリハリをつけ、視覚的に広く見える効果をもたらします。これらはクラシスホームの一部のモデルルームでも採用しており、「ぜひ取り入れたい」と惚れ込まれるお客さまも多いです。

 

しかし、当然ながらコストがかかりますので、単に「カッコいいから」「おしゃれだから」という理由で、高コストな間取りを採用するのは避けましょう。モノの衝動買いと同じで、後悔する場合もあります。私たちは間取りに合わせて暮らし方を変えることは推奨しません。暮らし方に合わせた間取りを考えるべきだと思っています。見た目のかっこよさだけではなく、愛着を持ってさまざまな形で使える居場所をつくるべきだと考えます。

 

実際の建物を見て、日頃から立体感覚を養っておく

―ほとんどのお客さまは、家づくりに関して高度な知識を持ち合わせていないと思います。このように、間取りの専門家ではない方との打ち合わせでは、どうやってイメージを共有されますか?

私は、とにかく間取りのパターンを知識としてたくさん持つようにしています。知識が多ければ、お客さまが抱かれる漠然としたイメージに対しても、ある程度ストライクゾーンを捉えたご提案ができますからね。

 

今は、間取りの画像もネットで簡単に閲覧できますが、私は極力足を運んで、実際の建物を見るように心がけています。現物を見ると、立体的なビジョンが記憶に刻まれるんです。平面感覚しか持たずに間取りを考えるのと、立体感覚を駆使して間取りを考えるのでは、プランの説得力に大きな差が生まれます。

 

固定概念に捉われることなく、仕事に取り組む

―クラシスホームの強みについて、考えを聞かせてください

クラシスホームでは、お客さまの理想を叶えるためなら、新しい試みにも前向きに取り組みます。私の知る限り、固定概念に捉われて仕事をしているスタッフは見当たりませんから、「叶えてもらえないかもしれない」と思っていることでも、どんどん相談してほしいと思います。実際、別のハウスメーカーやビルダーに掛け合って「NO」と言われたプランをカタチにして喜んでいただいた実績は、たくさんありますからね。大切なのはまず、“描いてみる”こと。

 

実は、お客さまに厳しい(!?)プランナー

―最後に、クラシスホームでの家づくりを検討されている方にメッセージをお願いします

先ほど、新居での暮らし方について、お客さま自身に考え抜いてもらうと述べました。この作業は、本当に重要なので、いつもお客さまには「必ず考えてくださいね」と念を押して言います。もしかしたら私はお客さまに厳しいプランナーなのかもしれませんが(笑)、それだけお客さまと一緒になって間取りを考えたいという思いを持っている人なのだと、ご理解いただければ幸いです。

 

間取りは“アメーバ”みたいなもの。敷地の条件や、住む人が持つ価値観とライフスタイルで幾様にも形ができると思っています。どうぞお気軽に、何でも相談してくださいね。

 

ーーーーー

★Profile

プランナー 係長 張間浩太郎

「建築は自由でありたい」という自分の思いをクラシスホームの社長も持ち合わせていたことから入社を決意。これまで一貫して間取りを考えるプランナーの仕事に従事。好きな建築家は、宮脇檀(みやわき まゆみ)氏で、著書「暮らしをデザインする」には感銘を受け、氏の考え方を参考にしながら間取りを考案してきた。なお、自身もクラシスホームで家を建て、その経験にもとづいたアドバイスをお客さまにも積極的に行っている。

 

 

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