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家づくりマガジン
2020.04.18

構造ってなに? ~基礎知識と構造別のメリット・デメリット~

「大地震に耐えられる丈夫な家に住みたい」

これは、誰しもが思うことです。

家の丈夫さは『構造』によって左右されます。

 

これから家づくりを始める方は、「明るく開放的なリビング」「家事が楽になる間取り」「広々としたキッチン」など、理想のお家や暮らしについていろいろと想いを巡らせているかと思います。

実は、『構造』が間取りや暮らし、住み心地にまで大きく影響しています。

そこで今回は、家づくりの基盤といえる『構造』について詳しくご紹介していきます!

 

 

そもそも構造ってなに? どのような種類があるの?

建物を支える骨組みのことを『構造』、骨組みを造る方法を『工法』といいます。

構造は、建物を支え、一度造ると簡単に変えることができない、建物の部位の中で最も重要な部分です。

住宅の構造は、構造体の素材によって『木造』『鉄骨造』『鉄筋コンクリート造(RC造)』と大きく3種類に分かれます。

それぞれの構造には、どのような特徴があるのでしょうか。

 

1.木造について

木造とは、建物の柱や梁(はり)など、住宅の主要な骨組みを木材で造る構造のことです。さらに分類すると、木造軸組工法、木造壁組工法(2×4工法、2×6工法など)、木造丸太組工法(ログハウス)の3種類があります。

木造は、日本では古くから寺社仏閣を含めた数多くの建物に用いられ、住宅としても普及率の高い構造形式です。

 

メリット

  • 建築コストが安い
  • 熱を伝えにくく断熱性に優れる
  • 天然素材で健康に良い

木造は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べてコストを低く抑えられることが大きなメリットの1つです。

木は熱伝導率が低いため、冬場の外の冷気や夏場の熱気を遮断し、一年中快適な室温を保つことができます。また、木は天然素材のため、リラックス効果もあり健康に良いと言われています。

デメリット

  • 高規格で造らなければ耐震性が低くなる
  • シロアリ被害を受けやすい

普通に木造で造るだけでは、鉄骨造・鉄筋コンクリート造と比べ、耐震性が低くなります。耐震性の高い木造住宅を建てるためには、地震に強く強度の高い工法を採用したり、良質な木材を使用したり、制震システムを取り入れるなど、高規格で家を造るノウハウが必要です。

木はシロアリなどの害虫被害が生じる場合があるため、対策や定期的な点検が必要です。

 

 

2.鉄骨造について

鉄骨造とは、建物の骨組みを鉄で造られた柱や梁で組み立てた構造のことをいいます。

近代で発達した工法で、住宅だけでなく高層建築物や、大きな橋の橋梁など大型建造物も鉄骨で造られます。

鉄骨造の中でもさらに分類すると、重量鉄骨工法(中・高層建築物用)、軽量鉄骨工法(2~3階建てまでのプレハブや住宅など、小規模建築物用)の2種類があります。

 

メリット

  • 大空間が造りやすい
  • 木造より耐震性を上げやすい

鉄は素材の強度が高いため、梁を鉄骨で造ることにより柱や壁のない大きな空間がとれたり、大きな窓や開口部分を広くとることができます。また、木造と比べて耐震性を上げやすい特徴もあります。

 

デメリット

  • 建築コストが高い
  • 火災に弱い
  • 熱を伝えやすく断熱性が低い

一般的に木造より建築コストが高くなります。

鉄は一定の温度に熱せられると急激に強度が落ち、約500℃で強度が半減します。万が一火災が起きて高温になると倒壊する危険があります。意外に思われるかもしれませんが、構造体自体の耐熱・耐火性は木造よりも劣るといわれています。

また、木に比べて熱伝導率が圧倒的に高いため、構造が鉄骨だと、外気の冷気や熱気が鉄に伝わることで、室内の暖房や冷房の効率が悪くなります。(建築用語ではヒートブリッジ現象といいます。)これが「鉄骨の家は、冬は寒く、夏は暑い」といわれる所以です。

(鉄骨の柱部分に外部の冷気が伝わるヒートブリッジ現象が起き、急激な室温変化が起こると結露が発生しやすくなります。)

 

 

3.鉄筋コンクリート造(RC造)について

鉄筋コンクリート造とは、建物の柱や梁や壁を、鉄筋を中に入れたコンクリートで造り上げる構造です。

近代で発達した工法で、住宅だけではなく高層建築物や大型建造物なども鉄筋コンクリート造で造られます。

鉄筋コンクリート造をさらに分類すると、軸組工法(高層建築物・大型建造物)、壁組工法(低層建築物)の2種類があります。

 

 メリット

  • 木造より耐震性を上げやすい
  • 大空間が造りやすい
  • 耐火性、防音性、気密性に優れている

圧縮に強いコンクリートと、引っ張りに強い鉄筋を合体させて造るため、非常に強固な構造を造ることができます。柱や壁を少なくして、梁を長くできるので、大空間がとれたり、窓や開口部を大きくとれます。

木造と比べて耐震性を上げやすく、全面コンクリートで覆われるため、耐火性・防音性・気密性が高いことも特徴です。

 

デメリット

  • 建築コストが高い
  • 結露が生じやすい
  • 熱を伝えやすく断熱性が低い

木造や鉄骨造に比べ建築コストが高く、建てるための期間が長くかかります。鉄筋コンクリート造は他の構造に比べ建物自体の重量が重いため、強固な地盤が必要となり、土地によっては地盤改良工事などによりコストが上がる場合があります。

構造体自体の熱伝導率が高いことで外気温の影響を受けやすいため、夏は暑く冬は寒くなりやすいというデメリットもあります。それに伴い、気密性が高い反面、内部結露やカビの対策が必要です。

(コンクリートの外部側の面が外気に冷やされるため、壁の内側で断熱していても湿気が断熱材を通り、コンクリートの表面で結露しやすくなります。)

 

 

まとめ

 

それぞれの構造の特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。

 

万能なものなどなく、それぞれの構造には一長一短があります。各建築会社はそれぞれ主力とする商品の構造を選択して販売していますが、どのようにメリットを活かし、どのようにデメリットを打ち消しているのか、そこが企業努力の物差しとなります。そこに注目して建築会社の選定をするのもひとつではないでしょうか。

 

前述したとおり、構造は間取りや暮らし、住みごこちに大きく影響します。

お客様のご希望のご予算や条件、暮らし方、好みなどによって適した構造は異なるため、それぞれの特徴をしっかり理解した上で選択する必要があります。

 

そのためには、まず皆様が『どのようなお住まいで、どのように暮らしたいか』をイメージすることが大切です。インターネットやSNSで画像や情報を見ることはもちろん、各建築会社のモデルハウスで実際に空間を体感していただくと、より具体的な暮らしを想像することができます。

 

家づくりの基盤である構造へ目を向け、仕組みを理解し、お客様にとってどの造り方が最適なのかイメージすることが、理想のお住まいを叶える第一歩となります。

 

クラシスホームは木造にこだわり家づくりをしています。

次回は、木造の魅力を更に掘り下げ、クラシスホームが木造を選ぶ理由について詳しくご紹介いたします!

公開までしばらくお待ちください。

 

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