意外にもトイレは一生のうち、3年もの時間を過ごす場所だといわれています。一人になれるプライベート空間としても、できるだけ快適に過ごせる空間にしたいですよね。
最近は、トイレのインテリアや機能にもこだわる人が増えています。トイレは小さな空間なので、こだわりの実現に対する精神的なハードルが低くなります。他の広い空間ならためらうようなデザインでも、比較的取り入れやすいのではないでしょうか。また、使用素材の量が少なく、高価な素材を選んでもコストを抑えることができますね。そこで今回の記事では、クラシスホームの実例の中から、ポイント別でトイレインテリアをご紹介します。
壁・床のデザイン
壁の面積が他の場所と比べて少ない小さな空間でも、メリハリをつけることで好みの空間にすることもできます。
また、色味も重要な要素になってきます。落ち着いた空間にするのか、清潔感を際立たせるのかも、選ぶ色のトーンによってがらりと変わります。複数の素材を組み合わせることで単素材でまとめるよりも、より華やかなトイレになります。
正面の壁はタイル貼りを採用、間接照明によって凹凸のあるタイルの装飾性を際立たせています。床はメンテナンスがしやすいフロアタイルを使用しています。
三角タイルを施した壁面と主張を抑えたフラットな造作収納の組み合わせは、統一感がありながらも遊び心のある空間に。
壁には木目調のクロスを、床にはモルタル調のフロアタイルを施し、ブラックを効かせてかっこよくまとめました。
カリフォルニアスタイルを取り入れるため、ナチュラルホワイトの板張り風の壁紙を施しています。収納や小物のディスプレイスペースとして活用できる広めのカウンターを設けました。
モルタル素材のタイルを壁に、石目調のフローリングを床に施し、竹を組み合わせてカウンターを製作しました。
壁面に古木調のクロスを貼って、ヴィンテージ感を演出したトイレ。
トイレの洗面スペース
洗面の有無でもトイレの印象は大きく違ってきます。トイレ内で手洗いができるという機能の他に、インテリアとしての要素も強くなります。洗面一つでシック、和風、外国風にもテイストを引き立たせてくれます。
陶器の手洗鉢をセレクトした造作洗面。焼き物の奥深い表情が空間の質を高めています。
コーナーに造作手洗い器を設置することで、スペースを確保しました。
こだわりの水栓金具は素材の風合いを楽しむブロンズ仕上げを採用し、天然木のカウンターと共に経年変化を楽しめます。
個性的なブック型の洗面ボウルを採用。腰壁がアクセントのトイレ。ティファニーブルーの壁紙が映えます。
アクセントに使用した質感のいいタイルと柔らかな灯りのペンダントライトで、落ち着いた空間に。
収納、ディスプレイ
トイレに置いておきたいものは、家族構成やライフスタイルによって異なりますが、通常はトイレットペーパーや掃除用品・サニタリーなどを収納する場合が多いのではないでしょうか。意外とトイレに置いておきたいものは多いかもしれません。
また、1人の空間だからこそ好きなものに囲まれていたい、という思いもあるでしょう。小さな空間なので見た目も散漫にならないため、植物を置いてみたりお気に入りのアート作品を並べたりと、思い切り自由にディスプレイが楽しめるのもトイレならではです。
収納力はしっかりと確保しつつ、デザインや全体の色味にこだわることによりすっきりとした空間に。ニッチに小物や植物を飾ってお気に入りスペースにも。
収納量がある洗面を採用したので、トイレに必要なものをしっかり収納できます。間接照明をあしらい、しっとりと落ち着いた空間にまとめました。ワイドのある鏡を設けることで、空間に広がりを持たせることができます。
造作した収納を床から浮かせたように設け、間接照明をあしらうことでシンプルな中にも品のある佇まいに仕上がりました。
背面にニッチを設け、トイレットペーパーがぴったりと収まるデザインに。ダークトーンで全体をまとめたシンプルで落ち着きのある空間です。
グレートーンでシンプルシックにまとめ、真鍮のペンダントライトや植物がより映える空間に仕上げました。お気に入りのアートも飾って、自分だけの空間を心地よいものに。
好きな植物を配して、癒しの空間に。アクセントクロスや照明・扉にもこだわってお気に入りの場所が完成しました。
照明
照明は空間全体に影響を与えやすいので、選ぶ物によっては空間全体の印象がガラッと変わります。
特に、ペンダントライトにすると視界に入りやすく、より空間の印象が変わります。また、ペンダントライトの種類によってはそれ自体の影が空間に広がり、幻想的な雰囲気を醸し出します。
ペンダントライトの幾何学的な陰影が映える、グレーをベースにしたシンプルな空間。
ペンダントライトのガラスから広がる灯りが、幻想的な雰囲気を演出しています。
ソケットランプの灯りが真鍮の質感と相まって、一切の無駄をそぎ落としたミニマルな空間でも冷たくならずにあたたかな空間を演出。
アールの下がり壁に間接照明を入れることにより、柔らかな灯りが降り注ぐリラックス空間になっています。
空間の一角に設けた造作手洗いの上に、柔らかな灯りを放つソケットランプを設置。丸みのあるミラーやボウルとの相性も良く、あたたかな印象に。
今回は、こだわりのトイレインテリアの実例についてご紹介しました。
小さくても家の中で重要な空間にもなり得るトイレ。動線や間取り、設備、素材などを工夫することで、より快適に暮らすことのできる住まいが実現します。
クラシスホームでは、お客様ひとりひとりの想いやライフスタイルを丁寧にお伺いし、アドバイザー・プランナー・インテリアコーディネーター・ホームエンジニアが一丸となって、皆さまの家づくりをサポートいたします。
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