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家づくりマガジン
2020.08.07

「無垢材の魅力を生かした住宅に」。クラシスホームが提案する“無垢材住宅”への想い

丸太から切り出されたままの木材、“無垢材”。クラシスホームでは、浜松に本社を置く無垢材専門メーカーの株式会社マルホンと協力関係を結び、無垢材を使った住宅を提案しています。

 

そこで今回はマルホンの内山雅人さんを招き、これまで無垢材を使った住宅を多く手掛けてきたクラシスホームのインテリアコーディネーター山田孔美とのクロストークを実施。無垢材を扱う上でのこだわりや、無垢材への想いなどを語り合いました。

 

>>マルホンのインタビュー『住宅における「無垢材」。お施主様に知ってほしい種類、メンテナンス、豆知識を徹底解説』はコチラ

 

★Profile

山田孔美

クラシスホーム株式会社・インテリアコーディネーター

大学卒業後、事務職として働きながら、インテリアコーディネーターについて専門学校で学ぶ。2014年、インテリアコーディネーターとしてクラシスホームに入社。現在は企画デザイン室に在籍し、内装のコーディネートだけでなく、広報やマーケティングなどにも携わる。好きなものはシンプルなもの、古くても質の良いもの、温度があるもの。

 

★Profile

内山雅人 

株式会社マルホン・第三営業部

大学卒業後は、今の業界とは異なる都内の企業に就職。営業職を4年務め、地元の浜松市にUターンしたのをきっかけにマルホンに転職。「扱う無垢材は、世界各国から仕入れる最高品質のもの。自分が自信を持っておすすめできる商材を受け入れてもらえた時は、本当にうれしい」と日々仕事に手応えを感じている。ちなみに、自然が好きなので、休日はもっぱらアウトドアな過ごし方。キャンプや川遊びに繰り出すことも多い。

 

[株式会社マルホン]

国内外の木材原産地から無垢材を仕入れる専門メーカー。フローリング・パネリング・モールディング(造作部材)・カウンター・階段材といった内装部材のほか、塗料などの副資材も扱っている。販売先はハウスメーカーや工務店など。無垢材のプロとして、メンテナンスサービスも請け負う。なお、ショールームは、クラシスホームのお施主様もよく見学に訪れる本社(浜松市)のほか、東京、福岡の3カ所に設置。

 

無垢材のスペシャリストとの協業がもたらす効果

山田:マルホンさんの商品は弊社の物件にもたくさん採用されていますね。商品の選択肢も多く、きれいな材料が多いイメージがあります。

 

内山:多種多様な無垢材を扱う点は、まさに当社の強みです。その点をクラシスホームさんに感じてもらえていたのは、とてもうれしいですね。

 

山田:価格や在庫も安定しているので、お客様への提案もしやすいです。

 

内山:マルホンのお客様であるハウスメーカー様や工務店様などには、「使いたい時に、安定して材料を調達しやすい」という頼もしさを感じていただきたいと思っています。その点においては、私自身も心がけながら仕事にあたっています。たとえ廉価であっても品質に難アリだと、それは良品を供給したと言えませんからね。

 

山田:内山さんからは、自社の商品に対しての愛情を強く感じます。お話をする度にいつも感心させられますね。

 

内山:本当に良い無垢材だから、愛着と自信を持っておすすめできるんです。また個人的にも“木”が好きだということもあり、クラシスホームさんへのご提案にはいっそう熱が注がれるのかもしれませんが(笑)。

 

山田:無垢の床に限らず、内装の打ち合わせをしていると「カタログと実物が違う!」「サンプルと施工後のイメージが違う!」といったことが起こる場合がありますが、マルホンさんの商品はそういったことが非常に少ないように思います。サンプルと実物の差がないことは大きいですね。

 

内山:ご要望に応じた無垢材を適切に供給しないと、のちにどういった影響が起こるのか。そこを理解しているかいないかの差は、大きいと思います。家づくりと同じで、「売っておしまい」ではなく、売った先のこと、つまり無垢材を使った提案をされるプランナーや山田さんのようなインテリアコーディネーターの仕事に対する影響を考えておくべきです。

 

山田:内山さんの、ひいては御社の丁寧なお仕事と配慮の仕方は弊社も学ぶべき部分がたくさんありますね。色々やりとりをさせていただいていても、いつもスムーズで楽しいです。

 

内山:私たちにとっては間接的にはなりますが、お施主様に与える影響も意識しています。

 

山田:相手の立場に立ち、更にその先のことまで考えられる“想像力”は大事ですよね。

 

無垢材の魅力と、それを生かすためのクラシスホームのこだわり

山田:内山さんが思う無垢材のよさとは何ですか?

 

内山:無垢材は、天然の木から採れる1枚の板そのもの。余分な加工が施されていませんから、天然木ならではの美しさを室内に添えることができます。

 

山田:今は印刷の技術も進歩していて、シートのフロア材などもきれいなものが増えています。お手入れも楽になりますので、そういう商品の選択も有りだと思います。でも、無垢は無垢のよさがありますよね。天然のものにしかない質感や、温度感。

 

内山:はい、おっしゃる通りです。天然木としての風格は、唯一無二。例えば床に無垢材を使った時に、その上にレイアウトされる家具、周囲に貼られる壁紙などがいっそう引き立ちます。もしも土台となる床に風格がないと、その上に素晴らしい家具を置いても、魅力が半減するような気がするんです。床材としての無垢材は、料理で言うところの器のような役目を果たしてくれるのではないでしょうか。

 

山田:そうですよね。無垢の床材というのは、そういう意味では包容力が高い商材なのかもしれません。同じ家具を置いてもグレードアップして見えたり。たまに逆のパターンもありますけど…。なんだかバランス悪いなあと。何か1つ釣り合いがとれていないだけで、なんとなく違和感を感じるような事にもなりうるのですよね。 話は変わりますが、御社から見たクラシスホームの印象は、どのようなイメージなのでしょうか?

 

内山:私なりの印象ですが、クラシスホームさんはお施主様への提案力、長く住み続けられる機能性はもちろん、とりわけデザイン性の高い住宅を手掛けるのが得意だと感じています。しかも、外観だけでなく、内装へのこだわりも強い。居心地の良い部屋を生み出すために、“無垢材の存在”を理解されている方が多いようにも思いますね。

 

山田:ありがとうございます。

 

内山:私は山田さんと何度かお仕事させてもらっていますが、山田さんがお施主様にご提案する内装は無垢材の魅力が生かされていて。供給する側としてもうれしい限りです。

 

山田:デザイン面でも機能面でも魅力的な素材なので、その魅力を存分に引き出すお家にしていきたいですよね。先程の話とも少しかぶりますが、キッチンや扉の質感・色・異素材との組み合わせ方など、トータルで考えなければと思います。

 

内山:そういえば山田さんは、新しいものに対しても、積極的に情報を集められるように思います。

 

山田:様々な要望がたくさん降ってきますので…(笑)。 一人ひとりのお客様のご要望にきちんとお応えできるよう、日々勉強ですね。 床材としては、オーク材のご要望が相変わらず多いように思うのですが?

 

内山:そうですね。ここ数年オーク材の人気は安定しています。ウォールナットがそれに続いている印象です。

 

山田:弊社はブラックチェリー材やチーク材も結構ご要望いただくのですが、御社の中ではどうですか?

 

内山:経年による色の変化が著しいブラックチェリーも、しっとりとして高級感があり耐久性に優れたチーク材も安定して人気がありますよ。クラシスホームさんの緑店のモデルハウスには、チーク材を使っていただいていましたね。

 

 

山田:そうですね。ちょうどその頃、ブラックチェリーやチークなど、赤みの強い色合いの床のご要望が増えてきていたので、モデルハウスに取り入れることでお施主様が実際に目で見て体感して頂けるよう採用させていただきました。

 

内山:それは素晴らしいですね。それと当社が新しく開発した、「草木染めの技術」を使った無垢材を採用してくださったのは山田さんでしたね。

 

山田:草木染め、あの独特な色合いがきれいだなと思いまして。緑店・半田店・春日井店で使用しています。塗装ではなくて染めているというのがいいですね。

 

 

内山:数年前、インテリアでグレイッシュカラーが注目され始めたんですが、それに合わせた自然な色合いの無垢材が市場になくて。「ならば、自分達らしいやり方で色を出してみよう」ということで開発しました。

 

山田:せっかくの無垢なので、できるだけ人工的なものは塗料でも使いたくないですよね。

 

内山:おっしゃる通りです。なので天然染料を使った草木染めの技法を取り入れました。当社としては、新商品になるのでとにかく知名度を上げないといけないと思っていましたが、山田さんが採用してくださったおかげで、クラシスホームさんからのオーダーが入るようになりました。チャレンジ精神と新しいものを受け入れる気持ちの強い、山田さんに認めていただけてよかったです。

 

無垢材を採用する前に知っておきたい注意点

内山:無垢材を扱うメーカーとしては、メリットばかりではなく、無垢材空間で暮らす上での注意点があることもきちんと理解していただきたいと思っています。

 

山田:そうですね。「お手入れが必要な素材である」ということをきちんと理解されている方もいらっしゃいますが、「じゃあ実際どうやるの?」という感じで、細かい部分の情報まではあまりご存じない方もみえるので。少しご説明いただけますか?

 

内山:はい。まず無垢材は、塗装の種類によってはメンテナンスが必要な素材です。オイルなどの自然塗料で仕上げた床材を使う場合、年に一度は再度塗る必要があります。塗料が汚れや傷を防いでくれますからね。極論、塗らなくても暮らしに問題はありませんが、汚れや傷はつきやすくなり、いずれ目立ってきます。

 

山田:汚れや傷が目立ってきてしまうと、どこかのタイミングでリペアが必要となるわけですね。

 

内山:そうです。無垢材の表面を削って、もう一度新しいきれいな無垢材の表情を蘇らせます。また、日常的なメンテナンスとしては、軽い凹みなら水分を含ませてあげると、ある程度元に戻せるので、物を落として凹ませてしまったという時は、ぜひやってみてほしいですね。

 

山田:あと、アレルギーを持ってみえる方からのご質問も多いです。

 

内山:例えば花粉症で悩まれる方の場合、スギやヒノキの無垢材を使った空間で過ごしても症状は出ません。というのも、症状は花粉が引き起こすものだからです。しかし、花粉症で悩んでいるということは、なんらかのアレルギーが出やすい体質なので、花粉症とは異なる症状が起こる可能性はゼロとは言い切れません。とはいえ、集成材のように接着剤を使っていない建材なので、化学物質によるアレルギー反応は起こりにくいと言えます。

 

山田:接着剤の匂い、私も苦手なんです。

 

内山:化学物質によって室内の空気が汚染されると、頭痛や吐き気、目の痛み、呼吸器疾患、倦怠感といった一種のアレルギー症状が起こると言われます。これがシックハウス症候群ですね。

 

無垢材空間で暮らす皆さんの声

▲マルホン本社のショールーム

 

山田:マルホンさんのショールームが浜松にありますよね。少し距離があるのですが、小さいサンプルではなく大きいもので確認したいと、ショールームまで足を運ばれるお客様もいらっしゃいますね。

 

内山:ショールームには、1畳ほどの大きな展示が100種類近く並んでいます。皆さん座ったり、寝転がったり、とにかく楽しみながら質感を確かめてくださいます。

 

山田:カットサンプルだけでイメージするのは、ちょっと限界がありますもんね。

 

内山:ショールームではご質問も積極的にしてくださいますね。傷についてご説明する時、凹んだ木をアイロンで素早く膨らませるパフォーマンスを行うのですが、必ず盛り上がるんです(笑)。お施主様とのコミュニケーションは、本当に楽しいです。

 

山田:そうなんですか。楽しそうですね。お客様も喜ばれるでしょうね。

 

内山:無垢材にどんどん関心が向いていくお客様を見ると、喜びを感じます。私からも山田さんに伺いたいことがありまして、実際に住まわれてからのお施主様の反応っていかがですか?

 

山田:いいですよ。お引渡し後のお客様のお家へ撮影や取材で伺わせていただくことがあるのですが、足に触れたときの心地よさや、見た目から感じる温かさなど、よい意見をいただくことが多くあります。

 

内山:いやー、ありがたいことです。

 

山田:お子さんが裸足で走りまわっていたお家もありました。

 

内山:メンテナンスについての感想を聞かれたことはありませんか?

 

山田:補修も「自分でやってみたけど上手くいったよ」とお話ししてくれた方もみえます。

 

内山:経年によって味も出てきますから、どんどん愛着を深めてもらえるとうれしく思います。

 

山田:ご自分で手を加えていくことで、より愛着がわいてくるのかもしれませんね。これからもよい商品をお願いいたします。

 

内山:もちろんです。今日は有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございます。

 

 

まとめ

 

対談からは、ふたりが無垢材に惚れ込んでいる様子と、自分たちが果たすべき役割を理解し、熱意を持って仕事に取り組んでいることがわかりました。無垢材を使った住まいを検討されている方は、クラシスホームにぜひご相談ください。

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