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家づくりマガジン
2019.02.22

今、平屋住宅がブーム!人気の理由とメリット&デメリットまとめ

近年、人気が上昇している平屋。

なにかとメディアでも取り上げられていて、ちょっとしたブームになっています。

なぜこんなにも人気なの?
実際どうなの?
平屋のメリット・デメリットは?

こちらをフラットな目線で分析して、まとめてみました。

目次

1.平屋とは?


2.平屋のメリット◎
 2-1. 上下移動がなく暮らしやすい
 2-2. 家族同士のつながりを感じることができる
 2-3. 間取りやデザインの自由度が高い
 2-4. 耐震性能が高い
 2-5. 中庭を楽しむことができる
 2-6. 外壁のメンテナンスが割安

3.平屋のデメリット△
 3-1. 広い土地が必要
 3-2. 二階建てに比べてコストは割高
 3-3. 間取りに工夫が必要な面がある
 3-4. 水害時に心配。土地の海抜に気をつけて。
 3-5. 防犯面での心配
 3-6. プライバシー確保の問題

4.家づくりで平屋を計画するときに気をつけたいこと
 4-1. 土地選び
 4-2. 間取り
 4-3. プライバシー面での配慮


5.平屋のおうちギャラリー

 

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1.平屋とは?

平屋とは、ずばり「一階建ての住宅」のこと。

生活がワンフロアで完結するため過ごしやすく、階段がないため、高齢になっても無理なく暮らすことができます。

一昔前は高齢の方や男性に人気の住宅というイメージでしたが、将来を見越した考え方をする人が増えたことで、近年は若い世代での要望が増加しています。2階建ての住宅とは違ったシンプルなデザイン性、平屋ならではの住みやすさが幅広い層への人気の理由です。

では、具体的なメリットとデメリットを見てみましょう!

屋根の水平ラインと格子の垂直ラインを組み合わせた、和モダンな家。平屋の良さを活かしたスタイリッシュな外観です。

 

2.平屋のメリット◎

2-1. 上下移動がなく暮らしやすい

平屋は2階がないため、全ての家事をワンフロアで済ませることができます。その分、家事動線の無駄をなくすことができるのです。

「家事動線」とは、家事をする際の移動経路のこと。移動が少なくなればなるほど、家事を楽にこなせますよね。間取りを考える時に家事動線を意識することで、生活を楽にできるだけでなく、毎日の時間の節約にも繋がります。

例えば、2階建ての家で洗濯をする場合、洗うのは1階、干すのは2階となることが多いため、階段を何度も往復しなければなりません。さらに、収納は1階となると、負担はさらに大きくなります。平屋では「洗う→干す→しまう」の一連の動きを、階段を往復せずに行えるため、導線を短くすることができ、暮らしやすいのです。

キッチンと洗面所を近くに配置するなど、間取りの工夫次第では、洗濯機を回しながらパパッと朝ごはんを用意して、子どもの着替えのお手伝い、自分の外出準備…など、慌ただしい朝の支度も、効率よく行うことができます。

また、階段が無いため、老後などの将来を見越してもずっと快適に住むことができて安心です。

 

2-2. 家族同士のつながりを感じることができる

2階建て住宅と比べて家族との距離が近く、顔を合わせる機会が多くなり、コミュニケーションがとりやすくなるのがメリットです。子どもが2階の部屋にこもりきり、ということもなく、家族が自然とリビングに集まって会話を楽しむことができます。

また、お子様が小さい場合は、なるべく目の届く範囲にいてほしいですよね。平屋の場合は家事をしながらでも様子を伺うことができ、お子様もお母さん・お父さんの気配を感じて安心することができます。

 

2-3. 間取りやデザインの自由度が高い

平屋のお家は上の階の重みが加わらないため、荷重を受ける柱が2階建て住宅よりも少なくてすみます。LDKなどの大部屋の柱数を抑え、広々とした伸びやかな空間にできますよ。

天井の仕上げも様々なバリエーションが考えられます。例えば、部屋の上部が屋根になるため、屋根の傾斜を活かした勾配天井(斜めになっている天井)にするのもおすすめ。勾配天井にすることで、空間に広がりが生まれ、開放感のあるお部屋になります。天井を張らずに構造の梁を見せた仕上げにするなど、デザイン的なアクセントも素敵です。

さらに、天井が高いと大きな照明やファンを選んでも圧迫感がないため、インテリアを心置きなく楽しむことができます。大きな窓やハイサイドライト(高窓)なども設置できるため、昼間は自然光をたっぷりと取り入れることができますよ。ロフトを作ったり、屋根裏に収納スペースを設置したりと、小屋裏空間を活かした設計も人気です。

また、上層階がないため複雑な形の設計がしやすく、変形地などの「土地のデメリット」を活かした設計ができるのもポイント。「こんな形の土地に家を建てられるのかな……」と思うような土地でも、プロの設計士にはユニークな平屋のプランが見えるかも。

平屋ならではの勾配天井で、広々とした印象のお部屋に。

 

白い天井に対する茶色の梁がアクセントになり、全体の雰囲気をまとめあげています。

 

2-4. 耐震性能が高い

上層階の重みが加わらないため、耐震性が高くなることは大きな特長の一つ。地震時の揺れも少なく、倒壊の危険を軽減することができます。

また、家の高さを全体的に低く抑えることができるため、強風による影響も抑えられます。地震や台風の多い日本には、実は平屋が適しているといえるかもしれませんね。

 

2-5. 中庭を楽しむことができる

家の形状を「コの字型」や「ロの字型」にすることで、プライベートな中庭を作ることができます。室内と中庭をつなぐことで、明るく開放的な空間になります。室内にいながら屋外を感じられる「内」と「外」が近い暮らしは、平屋ならでは。

中庭の楽しみ方は多種多様。お花や木を植えて自分たちだけの植物園を作ったり、ハンモックやテントを設置してプチアウトドアを楽しんだり。人目に付きにくいので、憧れの空間を思いきり満喫できます。セカンドリビングとして、いつもとは違う家族の時間を味わうのもいいですね。

 

2-6. 外部のメンテナンスコストが割安

建ててから10年、20年と住んでいくと、建物は様々なメンテナンスが必要になってきます。

平屋は構造がシンプルなため、メンテナンスする項目自体が少ないです。そのため、2階建て住宅と比べるとコストを抑えることができます。

また、例えば屋根や外壁の塗装時には高い足場を組む必要がないため、足場代を節約することができます。複階層と比べると塗装する面積も少なくなりがちなため、その分のコストを抑えられます。

長い間住み続けるためには、定期的なメンテナンスは確実に必要となってきます。費用が少しでも安くなると嬉しいですよね。

 

3.平屋のデメリット△

3-1.  広い土地が必要

2階建てと比べると広い土地が必要となり、設計には敷地条件が大きく影響します。

せっかく念願のエリアに土地を手に入れても、形や広さの影響で理想の間取りにすることが難しくなってしまう場合がありますので、土地探しと家づくりは一緒に考えたほうがベター。間取りにこだわりがある場合は、特にご注意を。

 

3-2.  2階建てに比べてコストは割高

広い土地が必要=土地代がかさむため、最終的な費用が大きくなる可能性は高いです。土地と建物の費用のバランスを考えながら、資金計画をしっかりと建てることが重要となります。

土地探しから対応していて、資金計画も相談できるような工務店をパートナーにすると安心です。

 

3-3.  間取りに工夫が必要な面がある

バルコニーがなく、屋外で物干しをすることになるため、プライバシーの考慮が必要になります。中庭をつくって洗濯物を干すスペースにしたり、目隠しになるような設計をしたりと、間取りを工夫しましょう。

また、開放感を重要視する場合は、2階建て住宅を吹き抜けにしたほうが、縦方向の広さを確保できます。2階建てならではの良さと、平屋ならではの良さ、どちらを重要視するかを家族で話し合いましょう。

 

3-4.  水害時に心配。土地の海抜に気をつけて。

もしも記録的な大雨で浸水してしまった場合、すべての部屋が水浸しになります。

海抜の低い土地はできるだけ避けたほうが安心です。土地を購入する前に、海抜情報はチェックしておきましょう!

 

3-5.  防犯面での心配

寝室や子供部屋も1階になると考えたとき、防犯面に不安があります。防犯カメラ、防犯砂利、センサーライトを設置したり、窓を防犯ガラスにしたりするなど、何かしら対策をしておいたほうが良いでしょう。

 

3-6.  プライバシーの確保の問題

隣接する建物によっては、プライバシーの確保が難しい場合があります(採光や風通しを考えて窓を多くする場合は、外からお部屋が見えやすくなってしまいます)。カーテンを設置するのはもちろんのこと、窓の位置や間取りを工夫する必要があります。

また、LDKや水廻りと居室がすべてワンフロアになるため、家族同士のプライバシーも、2階建て住宅に比べると確保しにくいといえます。家族との一体感を感じられることは大きなメリットでもありますが、「趣味に没頭したい」など、一人の時間を大事にしたい方は独立したスペースを設ける必要があります。逆に、はなれのような感覚で趣味スペースを設計できるのも、平屋ならではの良さです。

 

4.平屋を計画するときに気をつけたいこと

4-1. 土地選び

自分の思い描いた間取りにするには、土地の広さだけでなく、形や方位も要確認。

高低差や変形地など、土地の個性やデメリットを活かした設計をすることで、その土地でしか叶わない特別な家づくりができます。自分たちはどんな家にしたいのか、しっかりとイメージしながら土地を選んでくださいね。

浸水の心配が無いか、地盤がちゃんとしているかなど、自然災害を見越した土地を選ぶことが大切です。ご家族や、大切なお家を守るためにも、海抜や地盤についても欠かさずリサーチしてください。

 

4-2. 間取り

2階のベランダがないため、洗濯物を干す場所を確保しなければなりません。最近は、家事動線を考慮して、庭で物干しをするケースも増えていますが、一般的にはテラスを設置するか、室内にサンルームを作ることが多いです。

また、内部に壁を作りすぎると風通しが悪く、圧迫感のある住まいとなってしまいます。平屋ならではの広々とした空間にするためにも、風の通り道を考えた間取りを意識すると良いですよ。

間取りについては、信頼できる設計士に相談して、しっかり自分たちが納得のいく形にしていきましょう。

 

4-3. プライバシー面での配慮

外部からプライバシーを守るためには、住宅の形状を「コの字型」や「ロの字型」にして窓を内側に設けたり、窓を高めに設置することで、外部からの視線を遮るなどの配慮が必要です。

隣家の2階から見下ろされてしまうのではないか、と心配な場合は、軒(のき)を深めに作ることで解決できます。家単体で考えるのではなく、隣家にも対応した設計が肝心です。

家庭内のプライバシー確保は、例えば、リビングと寝室を離した間取りにして、リビングに人がいても寝室では静かに眠れるようにするなど、家族の生活リズムを考えて計画します。書斎や趣味室などを作ってしまうのも、ひとつの手ですよ。

 

5.平屋のおうちギャラリー

四季の移ろいを愉しむ暮らし

中庭を囲んだLDK。天井まで高さのある大開口が室内と中庭をつなぎ、天井と軒天が連なるように設計することでより広がりのある空間を演出。どの部屋からも贅沢な眺めが楽しめます。

 

家の中心に配された中庭と大きな窓が内と外のつながりを演出。夜は表情を変え、粋な旅館のような幻想的な景色が中庭に浮かび上がります。

 

こだわり抜いたアメリカンスタイルの家

フルオープンサッシからデッキ、庭へと緩やかに空気感が繋がります。L字のカバードポーチは玄関からリビング・ダイニングまで繋がり、夏は直射日光を遮り冬は室内まで日が入ります。

 

ミッドセンチュリーな雰囲気でまとまった空間。柱の少ないダイナミックな空間は、平屋ならでは。
上の写真と繋がって、広々としたリビングにはロフトからの優しい光が入ります。グレーの梁もほどよいアクセント。

 

光と影が調和する家

一見、平屋に見えないデザイン。木目がアクセントになった重厚感のある外観です。

 


平屋でありながら、天井が高く、ハイサイドの窓から燦々と光が降り注ぎます。

 

高い天井を活かしてロフトをレイアウト。LDKと一体感があり、お子様の遊び場としても活躍しているのだとか。ここから半階下がった場所にサンルーム、さらにその下には映画に浸れる趣味室を配置し、空間をうまく活用。

 

すっきりとしたナチュラルな住まい

窓を出来る限り少なくしてプライバシーを守りつつ、シンプルでクールなイメージにまとまっている外観です。

 

オークの無垢床や天井の突板など木目に包まれた優しい印象のキッチン。ダークグレーのキッチンカウンターと背面の吊戸棚が、空間を引き締めるアクセントになっています。

 

勾配天井の開放的なリビング空間。間接照明の明かりが天井へ優しく伸び、居心地のいい空間を演出しています。

 

 

おわりに

こうして調べてみると、平屋はただの1階建ての住宅というわけではなく、設計時に様々な工夫や技術が必要ということがわかりました。メリットがあれば、デメリットもあるため、両方をきちんと理解することが大切です。

2階建てのお家も魅力的ですが、平屋での暮らしもワクワクしますね。広々とした大部屋や、大きな窓、勾配天井、中庭など、平屋ならではの設計にも憧れてしまいます。

デザイン性に優れた過ごしやすい平屋。ブームになるのも頷けます。

ですが、家族にあった計画を立てることが何よりも重要。家族のライフスタイルによっては、平屋がマッチしている場合もあれば、2階建てのほうが適している場合もあるため、一概にどちらがいいとはいえません。予算、土地、家族の意向など、さまざまな視点からきちんと考え、満足のいくお家をつくってくださいね。

 

また、HP内の“施工実例”コーナーでは、上記のお住まい以外にも「平屋の家」を多数紹介しています。

そちらも併せてご参考にしてみてくださいね。

 

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