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「子どもが生まれたらいつか住まいを建てよう」と思われていたW様ご夫婦。上のお子さんが1歳の頃、ご主人様のお母様がおひとりになったタイミングも重なり、二世帯住宅での家づくりを決意されました。
まずは土地探しからスタートされましたが、思うように進まなかったそう。車を3台並列で停めたいという条件に合う間口の広い土地がなかなか見つからず、さらにお母様と離れて暮らしていたため、全員で一緒に見に行くことが難しいという事情も。4年がかりでようやく見つかった土地は南向きで間口も広い理想的な条件でしたが、道路に面している分、プライバシーの確保が課題となりました。
その不安を解消したのが、コの字型の間取り設計です。光を取り込む工夫により、プライバシーを守りながら明るく開放的な空間を実現。玄関の土間とすのこ、格子のデザイン、造作洗面や脱衣室での洗濯完結動線など、W様ご夫婦のこだわりが詰まった二世帯住宅が完成しました。
今回はそんなW様邸の間取りや外観、内装、二世帯での暮らしの変化、家づくりのアドバイスなど、詳しくご紹介いたします!
二世帯の程よい距離感、玄関共有でも快適な暮らしを実現した間取り

≪POINT≫
・ご家族構成:ご夫婦+お子さん2人(3歳・5歳)+お母様
・玄関共有型の二世帯住宅(1階:親世帯、2階:子世帯)
・水まわりは分離、それぞれの生活スタイルを尊重
・コの字型配置で1階は中庭、2階はバルコニーから採光
・道路側の窓を極力なくしプライバシーを確保
・スムーズな生活動線で実現した「散らからないリビング」
W様ご夫婦は二世帯住宅を計画するにあたり、大前提として水まわりは分離したいというご要望がありました。1つの玄関を共用し、1階を親世帯、2階を子世帯の専用スペースとする玄関共有型を採用されました。
2階の子世帯では「ダイニングはキッチンと横並びに」「脱衣室で洗濯を完結させたい」「造作洗面にしたい」など、奥様の理想を形にしていきました。
特徴的なのは、コの字型の間取り設計。1階は中庭、2階はバルコニーを囲む配置により、道路側の窓を最小限に抑えながらも、たっぷりと光を取り込んでいます。プライバシーを確保しつつ、明るく開放的な空間を実現しました。
生活動線にも工夫を凝らしています。2階の子世帯では、帰宅後すぐにファミリークローゼットで荷物や上着を収納してからLDKへ。「アパートの時はカバンも上着も置きっぱなしで、すぐにリビングが散らかっていました」と奥様。今では生活感を抑えた、すっきりとした暮らしが叶っています。
1階の親世帯は、お母様のご要望から壁付けキッチンを採用。あわせて、モデルハウスをご見学された際に気に入られていた、ウォークインタイプのパントリーを取り入れました。中庭は、布団などを干すスペースとして活用されているほか、お子さんたちがレジャーシートを敷いてお昼ご飯やおやつを楽しむなど、日常の中で自然と使われる場所になっています。
2色の塗り壁とこだわりのタイルで個性を演出。素材感にこだわった外観デザイン

2色の塗り壁と錆色のタイルをアクセントに使った、立体感のある外観デザイン。道路側の窓を極力なくし、中庭やバルコニーから光を取り込む設計により、外からの視線を気にせず暮らせる住まいになりました。
外壁の素材選びでは、奥様のこだわりが反映されています。
奥様「塗り壁がよかったんです。メンテナンス的にはタイルの方がいいと言われて最後まで迷いましたが、やっぱり好みの質感を優先しました」
ライトグレーとブラウン系の2色で塗り分けた外壁。色選びはご夫婦で悩みながら決められたそうです。ご主人様は「小さいサンプルと実際の壁面では印象が全然違いました。完成するまで不安でしたが、最終的にはよかったです」と話します。

玄関部分のアクセントには、ご主人様がクラシスホームの施工実例で見て気に入った錆色のタイルを採用。「このタイルを見て、こういうのいいじゃんって。グラデーションのある質感が塗り壁とも合うと思いました」と、ご主人様は教えてくれました。
深めの軒で雨から守られた玄関まわり。タイルのアクセントウォールが目隠しの役割も果たし、実用性とデザイン性を両立させた外観となりました。
すのこと格子が生み出す、まるで旅館のような趣ある玄関空間

広々とした土間スペースと吹き抜けが印象的な玄関ホール。タイルや格子、鉄骨階段など、こだわりのデザインが随所に見られます。特に目を引くのは、土間を挟んで架けられたすのこの渡り廊下。二世帯の空間を橋のように繋ぎ、程よい距離感を生み出しています。
ご主人様「Instagramで見て、これがいいって思いました。玄関土間を境に、すのこで二世帯を繋ぐアイデアが気に入って」
格子のデザインも、ご主人様のこだわりのひとつ。奥様は「格子の配置場所をいろいろ検討していましたが、主人は『どこかに必ず取り入れたい』ってずっと言っていました」と当時を振り返ります。
玄関から左右に分かれる動線により、それぞれの世帯が自然に生活空間へ向かえる設計に。階段下の格子で囲まれたスペースには棚とハンガーパイプを設置し、お母様がコートなどを掛けて使われています。
壁面には外壁と同系色の茶色いアクセントタイルを採用。ご主人様は「何かアクセントになる色が欲しくて。格子との相性を考えて選びました」と、統一感のあるコーディネートへの思いを語ります。
吹き抜けと鉄骨階段による縦の広がり、すのこと格子が生み出す横の繋がり。旅館のような落ち着いた雰囲気の玄関空間が、二世帯の暮らしにゆとりをもたらせています。


L字型に配置された2階LDKは、バルコニーから光がたっぷりと入る開放的な空間。生活感を抑えながら、快適な暮らしを実現するための工夫が随所に散りばめられています。
奥様は当初から「ダイニングはキッチンと横並びにしたい」というイメージをお持ちでした。家事動線を考慮した配置により、料理をしながら家族とのコミュニケーションも取りやすい空間に。
リビングで目を引くのは、ふかし壁と間接照明で演出されたテレビまわり。その下には、一段上げたタイル張りのスペースが設けられています。
ご主人様「テレビまわりはInstagramでいろいろ見て参考にしました。リビングの窓際に貼り分けた床タイルと同じものを、一段上げて使うことにしたんです」。
このちょっとした段差が、思わぬ効果を生んでいるそう。奥様は「見た目だけでつけたんですけど、ロボット掃除機を使う時に、子どものおもちゃをとりあえず乗せておけるんです。一時避難場所として重宝しています」と笑顔で話します。

バルコニーとの一体感にもこだわりました。室内とバルコニーでは異なる種類のタイルを使用していますが、段差をなくしてフラットに仕上げ、さらに目地を通すことで内外の繋がりを演出しています。
ご主人様「最初は一般的な段差のある仕様でしたが、フラットにしたくて床を下げました。岡崎店のモデルハウスを参考に、タイルを室内まで延長。角も少し削ってもらって、柔らかい印象になりました」
高めに設計されたバルコニーの塀が外部からの視線を遮り、カーテンを閉める必要のない暮らしを実現。「隣の家の窓も見えないくらいの高さなんです。妻も『別に誰も見ないよね』って。レースカーテンもほとんど使っていません」とご主人様。
細部へのこだわりと実用性を兼ね備えた、W様邸ならではの心地よいLDK空間が完成しました。
造作洗面と脱衣室収納で叶えた、理想の家事ラク動線

木目とベージュのタイルを取り入れた造作洗面台は、奥様が家づくりで最もこだわった場所のひとつ。土地探しの頃からInstagramで理想のイメージを集め続けていたそうです。
奥様「造作洗面にしたいとずっと思っていました。大判タイルを使った洗面台が好きで、このデザインに決めました。照明もInstagramで見つけて、可愛いなと思って選んだんです」
広い洗面ボウルは、奥様が使い勝手を重視して選んだもの。ご主人様は当初デザイン面で少し迷いがあったそうですが、「病院用のシンクなんですよ。最初は見た目的にどうかなと思っていましたが、使ってみると広くてバシャバシャ洗えるし、子どもも洗いやすくて。結果的に使い勝手も良かったです」と今では満足そうに話します。

洗面室の隣には、W様邸の家事効率を劇的に向上させた脱衣室があります。ここには洗濯物を干すスペースと、家族全員分の衣類を収納する引き出しを完備。
奥様「脱衣室を広くして、洗濯物を干して畳んでしまうまで全部完結させたかったんです。既製品の引き出しを4列入れて、今着る服は全部ここに収納しています」
この動線により、以前の悩みが解消されたそう。「アパートの時は、リビングに干した洗濯物がカゴに入ったまま放置されていました。畳んでも、各部屋に運ぶのが面倒で…。今は脱衣室で全部完結するので、リビングに洗濯物が散らかることがなくなりました」
さらに、2階の動線も工夫されています。帰宅後すぐにファミリークローゼットでカバンや上着を収納してからLDKへ。奥様は「以前はカバンは置きっぱなし、上着は椅子に掛けっぱなしでした。今はリビングに持ち込まないので、散らかりにくくなって本当に楽です」と話します。
収納の場所と量を適切に計画することで、「片付けたくても片付ける場所がない」という状況から脱却。ご主人様も「これだけ収納があれば、目に付くものは自分のせい。片付けようって思えるようになりました」と、暮らしの変化を実感されています。
二世帯で支え合う、新しい暮らしがもたらした変化

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引き渡しから3ヶ月。W様ご夫婦に、実際に暮らし始めてからの変化について伺いました。
奥様が最初に挙げたのは、家事負担の軽減です。「食洗機もついたし、ロボット掃除機も入れました。広くなったけど、だいぶ楽になりました。洗濯も脱衣室で完結するので、毎日畳めていない時もありますが、リビングには放置されません。気持ちが少し楽になりました」
そして何より大きな変化は、お義母様との暮らし。当初は不安もあったそうですが、予想以上に良好な関係を築けているといいます。
奥様「多少は気を遣うかなと思っていたんですけど、全然思っていたより気が楽で。子どもたちが行き来して、一緒にご飯食べたりとか。休みの日に『見てるよ』って言ってくれたり、『お風呂入れるよ』って言ってくれたり。すごく助かっています」
最初はどこまでお願いしていいのか迷っていたそうですが、今ではお互いに自然体で過ごせる関係に。土日も仕事で不在がちなご主人様に代わって、お義母様のサポートが大きな支えになっているそうです。
ご主人様も奥様の変化を感じています。「妻の時間が増えたと思います。食洗機もあるし、ロボット掃除機もあるし、収納も充実してる。共働きなので、その辺の負担が減ったのは大きいですね」
お気に入りの場所を伺うと、奥様は「造作洗面です。好きなものを置いて、デザインも気に入っています。二人並んで使えるので、子どもと髪を乾かしたり歯磨きしたりする時も窮屈じゃないです」。ご主人様は「玄関ですね。帰ってきたら目に入るので、今でも新鮮な気持ちで見られます。きれいに保とうという気持ちも自然と湧いてきます」と、それぞれの愛着を語ってくださいました。


最後に、これから家づくりをされる方へのアドバイスを伺いました。
奥様「好きなデザインをたくさん見ておくことと、収納に入れるものが決まっているなら、サイズも含めて先に決めておいた方がいいです。私たちは既製品の引き出しやパントリーの収納ボックスのサイズを先に決めていたので、ぴったり収まりました」
ご主人様「その方が後々いいですね。気に入ったものを後から見つけても入らないケースがあるので。特に収納にこだわるなら、ある程度決めておくことをおすすめします」
二世帯での新しい暮らしが、家族みんなに豊かな時間をもたらしているW様邸。程よい距離感を保ちながら支え合う、理想の二世帯生活が実現していました。
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